アフガニスタン:伝統をつなぎ、未来を紡ぐ
2024年11月4日 アフガニスタン発
2024年11月4日 アフガニスタン発
「この研修で、夢を追い続ける2回目のチャンスを手にしました。」
19歳のルキアさんは、活気に満ちた色鮮やかな部屋で行われるUNICEFの支援する職業訓練で学校の友達との再会を果たしました。ルキアさんをはじめとする100人の若い女性たちが毎日このセンターを訪れ、将来自分のビジネスを立ち上げることを夢見て、カーペット織りや羊毛紡ぎの研修を受けています。
「このセンターに来て、多くの同級生や友達と再会できました。」と、ルキアさんは話します。
「ここが自分たちの教室だと思うようにしています。中学校に行くことが許されなかった悲しみを乗り越える力になりますから。」
アフガニスタンではカーペットに深い文化的な意味合いがあり、カーペット織りは数百年にわたって尊ばれてきた伝統です。アフガニスタンの家庭ではカーペットがあらゆる場所に飾られており、その複雑な模様、天然染料で染め上げられた色合い、象徴的なデザインから、世界中で愛用されています。
ルキアさんが育ったアフガニスタンの西部へラートは、特にカーペット織りが有名です。彼女は今、その伝統を繋ぐ一人となる機会を手にしました。
UNICEFの職業訓練コースは、極度の貧困や、保護者を伴わないリスクの高い移住や早期婚などの負の対処方法の危険にさらされている、アフガニスタン中の男の子や女の子、若い女性たちを対象にしています。これらのコースは参加者が実践的なスキルを身に付けることで収入を得て家族を支え、経済的に自立できるようにしています。
女の子や若い女性にとって、職業訓練は特に重要なものです。特に中等教育や高等教育、雇用機会への制限が続く中、職業訓練は、彼女たちが教育的、経済的な壁を乗り越える力になります。この支援はコミュニティで最も深刻な経済的困難に直面している家庭の女の子や女性たちを優先して、経済的なニーズをもとに参加者の選考が行われています。
職業訓練ではライフスキルについても学ぶことができ、女の子や若い女性たちが自分たちの健康管理について理解を深め、早期に保健ケアを受けることや適切なワクチンを接種することの重要性など、ウェルビーイングのために自ら意思決定をできるようにする能力を養います。
事実上の当局が女の子の中等教育への進学の禁止を発表し、ルキアさんは、100万人のアフガニスタンの女の子と同じように大きなショックを受けました。そして、先行きが見えない未来に直面したのです。
ルキアさんは進学禁止令によって自宅で過ごさなくてはいけなくなりました。やることもなく自宅で過ごす不安と絶望の日々を振り返って、次のように話します。
「中等教育の禁止後、私は2、3年間自宅で過ごしました。何もできずに、自分の将来に不安が募るばかりでした。」
「何もすることがなく、不満をため込んでいました。」
ルキアさんは忙しい日々を過ごしていますが、希望に満ち溢れています。彼女の器用な手が羊毛を織機へと導き、新しいカーペットに、そして彼女の新しい人生の始まりに、命を吹き込んでいます。アフガニスタン西部の彼女の生まれ故郷ヘラートで女性実業家として新たな未来を築くことを想像するルキアさんの顔に笑顔が溢れます。
日本政府などの寛大なご支援で実施されたこの6カ月間の職業訓練は、ルキアさんのような女の子や若い女性たちにとって命綱となっています。UNICEFはヘラートでカーペット織りや紡績、裁縫を学ぶ200人の訓練生を支援しています。参加者は中等教育や就職への道を断たれている15歳から25歳の人々で、職業訓練が彼女たちにビジネスを立ち上げ、収入を得る能力を養う支えになっています。
同級生の助けを借りて、ルキアさんが間もなく完成するカーペットの長さを測っています。
「この研修の一番いいと思うところは、社会的な側面があることです。一人の個人としてではなく、私たちはお互いの知識を共有して、チームとして協力し合っています。」
ルキアさんにとって、この訓練はただ新しい機会だけに留まりません。
「この職業訓練がなければ、私は何もすることがなかったでしょう。この訓練は私にとって二回目のチャンスであり、苦難に満ちた人生からの再起を意味するものです。」
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