ウクライナ:日本の子どもたちのメッセージが入った支援物資、ウクライナの子どもたちへ
2023年9月22日 東京発
2023年9月22日 東京発
2023年8月21日、日本の子どもたちがウクライナの子どもたちに宛てて描いた絵を用いたポストカードが入ったUNICEFの支援物資「乳幼児期の子どもの発達キット」が、ウクライナの首都キーウ近郊イルピンにある、リソヴァ・ピスニャ幼稚園に届けられました。
本キットは日本政府の資金協力のもと、紛争の影響を受けるウクライナの子どもたちの就学前教育の継続を支えるため、UNICEFが調達、配布しました。リソヴァ ・ピスニャ幼稚園への支援物資の配布には在ウクライナ日本国大使館職員も同席し、ウクライナの子どもたちの声に耳を傾けてくださいました。

リソヴァ・ピスニャ幼稚園はウクライナにおける紛争で大きな被害を受けた就学前教育施設の一つで、大規模な修復を経て、2023年5月に教育を再開しました。UNICEFは、幼稚園内のシェルターの修復を支援しています。この幼稚園は依然として閉校している近隣の2校の幼稚園の子どもたちも受け入れており、対応能力を高めるため、敷地内で定時制の就学前教育サービスを導入しています。UNICEFは、就学前教育の就学年齢にあたる子どもたちが家庭で学習を継続できるよう、保護者を指導できるようにするための教員への研修も支援しています。
日本政府の資金協力による乳幼児期の子どもの発達キットの配布は、子どもたちの学習を促進させるため、このプロジェクトの一環として実施されました。また、保護者がキットに入っている学習教材を使うことで、家庭でも学習を継続させることができます。
この度、キットとともにウクライナの子どもたちに届けられた絵葉書には、UNICEF東京事務所と公益財団法人日本ユニセフ協会の協力のもと、大森みのり幼稚園(東京都大田区)の園児たちが描いた絵とメッセージが使用されています。
日本政府の支援で1万9,000個の乳幼児期の子どもの発達キットが調達され、紛争の影響を受ける子どもたちが就学前教育を続けられるよう、日本の子どもたちの心のこもったメッセージとともに、ウクライナ全土の8,000以上の就学前教育施設に届けられます。

