マラウイ:コレラとの闘い 安全な水で保健センターの衛生環境を改善
2024年2月26日 マラウイ発
2024年2月26日 マラウイ発
マラウイの南端に位置し、モザンビークと国境を接するンサンジェ県は、干ばつや洪水など、気候変動の影響を受けやすい地域です。過去4年間、人々は洪水の影響を受け続けてきました。こうした気候変動の影響は、安全な水へのアクセスにも影響を及ぼしています。
ニャミトゥトゥ保健センターでは、保健施設の清掃用の水や飲料水、調理に使用する水、お風呂の水などの必要不可欠な水を手にするため、家畜も使用する井戸や川まで歩いて水を汲みに行かなくてはいけませんでした。そして、コミュニティの人々には汲んだ水の安全性を高める手段もなく、コレラのような、水が媒介する病気や下痢を頻繁に起こしていました。
「利用していた水源は頼りになりませんでした。入院患者に付き添って家族が病院に泊まることがありましたが、患者のそばにいるよりも多くの時間、水を探しに歩き回っていました。」と、ニャミトゥトゥ保健センターのビトン・ムプワヒワさんが話します。「保健センターの給水システムが電力で動いていたことも、影響していました。停電が続くと、保健センターで安全な水を利用できませんでした。」
2023年3月にサイクロンに見舞われ、洪水で多くの水源が汚染されて安全な水を手に入れることがさらに難しくなり、子どもやおとなのコレラへの感染が拡大しました。日本政府からの資金協力のもと、UNICEFは水と衛生省や保健省を通じて、保健施設で安全な水を利用することができるように支援しました。この支援によって太陽光発電式の給水システムが建設され、保健センターとその周辺の地域に2つの蛇口がある6つの給水所が設置されました。
「日本からのご支援で、保健センターに一般外来受付とは別にコレラ治療室を設置することができました。これは極めて重要なことです。二次感染を防ぎ、感染管理を強化し、安全な保健ケアを提供できるようになりました。」と、UNICEF水と衛生専門官が語ります。
太陽光発電式給水システムの建設に加えて、日本政府の資金協力により、UNICEFはコレラへの対応を支援するため、塩素や水素化ナトリウム、バケツ、石けんなど、様々な水と衛生に関する物資や医療物資を提供しました。これらの支援のおかげで、ニャミトゥトゥ保健センターでも、隣国のモザンビークからのコレラ患者二名に適切な治療ケアを提供することができました。
「今では常に水が供給され、塩素消毒をして水処理設備を清潔に保つことができます。以前と比べて、コレラ患者への対応が容易になりました。」ビトンさんが話します。
この保健センターで対応したコレラ患者は、3歳と14歳の兄弟でした。母親のドリカ・ボニファスさんは、息子たちがモザンビークの村で安全ではない水源を利用してコレラに感染したのではないかと考えています。ドリカさんは、医療ケアを受けている息子たちが、すぐに回復してほしいと話します。
この保健センターで4年間働いているビトンさんにとっても、兄弟が回復して元気になることが何よりも力になります。「患者の健康状態がよくなっていく姿を見ると、この仕事にとてもやりがいを感じます。」ビトンさんが話します。
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