日本人職員インタビュー
第76回 マラウイ事務所 西光生
国内の大学を卒業後、外資系企業に就職。英国大学院で修士号を取得し、UNDPでインターンやコンサルタントとして勤務した後、JPO制度を通じてUNICEFセルビア事務所に入職。UNOPSを経て現職。 マラウイ科学技術大学で教育機関主導のイノベーションに関して議論した際、同僚と。 マラウイ科学技術大学で教育機関主導のイノベーションに関して議論した際、同僚と。(中央), UNICEFでのイノベーションの取り組みについて教えてください。, UNICEFはイノベーションの戦略目標に「Matching today's challenges with tomorrow's solutions」という言葉を掲げています。日本語にすると、今日の課題を明日の解決策と一致させていこうという意味です。つまり、現在子どもたちが直面している問題の根本となる原因を解決するために、新しい技術やアプローチ、革新的な戦略を導入していこうということです。イノベーションというと、AIなどのデジタルテクノロジーを想像されることが多...
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マラウイ:RapidProで予防接種データをリアルタイムに把握
A woman using RapidPro 2024年4月2日 マラウイ発 マラウイの首都リロングウェから約110キロ離れたサリマ県病院で、予防接種キャンペーンなど、コミュニティにおける保健支援の調整が行われています。 ウェジー・チペタさんは、センファ貯水池地区を担当するサリマ県病院の保健管理アシスタントです。彼女は定期的に地域を訪れて、子どもたちやコミュニティの人々にプライマリ・ヘルスケア・サービスを提供しています。 今年2月、ウェジーさんはセンファ地区で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防接種を行い、ワクチンの接種情報をリアルタイムで国のデータベースに登録しました。 UNICEFは保健員が感染症に対して迅速かつ効果的な対応を取れるようにするため、…
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マラウイ:コレラとの闘い 安全な水で保健センターの衛生環境を改善
マラウイにできた給水施設 2024年2月26日 マラウイ発 マラウイの南端に位置し、モザンビークと国境を接するンサンジェ県は、干ばつや洪水など、気候変動の影響を受けやすい地域です。過去4年間、人々は洪水の影響を受け続けてきました。こうした気候変動の影響は、安全な水へのアクセスにも影響を及ぼしています。 ニャミトゥトゥ保健センターでは、保健施設の清掃用の水や飲料水、調理に使用する水、お風呂の水などの必要不可欠な水を手にするため、家畜も使用する井戸や川まで歩いて水を汲みに行かなくてはいけませんでした。そして、コミュニティの人々には汲んだ水の安全性を高める手段もなく、コレラのような、水が媒介する病気や下痢を頻繁に起こしていました。 「利用していた水源は頼りになりませんでした。…
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日本政府、アフリカにおける感染症対策のためのデジタルヘルス・システム支援計画に13億6,300万円の無償資金協力を供与
UN0660798.jpg 2022年9月22日 東京発 日本政府は、アフリカ7カ国(チュニジア共和国、ウガンダ共和国、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ベナン共和国、マラウイ共和国及び南スーダン共和国)における感染症対策強化のためのデジタルヘルス・システム推進を支援するため、UNICEFへ13億6,300万円の無償資金協力を実施することを決定しました。 UNICEFはこれまで、日本政府と協力し、コールドチェーンシステムの整備やワクチン接種に必要な能力強化等を通じて、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のワクチンをすべての人々に届けることを目指した「ラスト・ワン・マイル支援」に取り組んできました。日本政府は、2021年からこれまでの間に、UNICEFに対して合計1億2,…
ビデオエッセイ
TICAD8企画:#JapanforAfrica アフリカで働くUNICEF日本人職員のメッセージ動画リレー
アフリカで働く日本人職員 7月11日 東京発 UNICEF東京事務所は、8月27・28日に開催される第8回アフリカ開発会議(TICAD8)に向けて、日本とアフリカ、UNICEFのパートナーシップを特集した#JapanforAfricaソーシャルメディア・キャンペーンを実施します。 本キャンペーンでは、TICADが開催される8月末まで隔週で、アフリカで活動するUNICEF日本人職員の現地からのメッセージ動画を紹介していきます。 TICADは、アフリカの開発をテーマとする国際会議で、今年はチュニジアで開催されます。 Embedded video follows, ~アフリカのすべての子どもたちに、安全な水とトイレを~, 「現場で出会う子どもたちに、未来への可能性とエネルギーを感じながら仕事をしています。」UNICEFケニア事務所で学校の水と衛生の改善に取り組む、森田智彦 水と衛生担当官からのメッセージです。 Embedded video follows, ~アフリカのすべての子どもたちに、学...
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マラウイ:村長や保健員と協力し、COVID-19ワクチンを効率的に必要な人々のもとへ
予防接種を受ける女性 2022年1月12日 マラウイ発 金曜日の午前11時、伝統首長領チコウィにあるチビビ村の住民たちが、モスクに足早に向かっています。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するメッセージを聞くために立ち止まる人も、保健員が乗ったスピーカー付きのトラックの近くで予防接種を受ける人もいます。 「この予防接種チームは、村長からの要請で派遣されました。村長たちは、予防接種会場も探してくれましたよ。」と、地区の予防接種コーディネーターのシメオン・チズィンバさんが話します。「予防接種を受ける人を増やし、ワクチンが無駄にならないようにしています。」 地区の保健所は、ワクチンへのアクセスを向上させるため、保健センターが近くにある4人の村長に研修を行いました。…
日本人職員インタビュー
第42回 ニューヨーク本部 今井 啓示
外資系企業での勤務を経た後、公認会計士として監査法人に勤務。その後外務省の特定任期付職員として日本の在外公館の監査業務に携わった後、豪州の大学院にて修士号を取得。2019年1月より現職。 レバノンにて若者達と笑顔で写真に写る今井さん 2019年10月にレバノンを訪れた際、シリアとの国境付近の町で撮影したもの。シリアの紛争でレバノンに逃れてきた若者たちが、職業訓練を受けて自立できるようにサポートするUNICEFのプログラムを視察した。, 現在、どのような仕事をしていますか。, 2019年から、UNICEFニューヨーク本部にある監査部にて、内部監査の仕事をしています。監査業務というのは一般的に、業務監査や会計監査、コンプライアンス監査など様々な種類があるのですが、UNICEFでは監査を国事務所監査とテーマ別監査という2種類に分けており、この2つを担当しています。国事務所監査というのは、特定の国事務所を対象に実施する監査です。例えば私は以前、UNICEFザンビア事務所やシエラレオネ事務所の監査...
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UNICEFマラウイ事務所より活動報告
みなさま、こんにちは。UNICEFマラウイ事務所で子どもの保護官として働いています、中谷菜美です。マラウイに赴任してから約1年が経ちました。マラウイの様子やUNICEFの活動について、報告します。 , アフリカの温かい心~Warm Heart of Africa~, マラウイは、南部アフリカの内陸国で、日本の3分の1ほどの面積の小さな国です。『アフリカの温かい心~Warm Heart of Africa~』と呼ばれているだけに、同僚のマラウイ人も優しくて温かい人ばかりです。国土の約20%を占めるマラウイ湖は、国民の伝統的な食料源であるチャンボという魚を含む800種類以上のシグリッド科に属する魚がいることで知られているほか、休暇を過ごすリゾートスポットでもあり、私も休日に友人と出かけ湖畔で美しい朝日や夕日、星空を楽しんでいます。特に朝、地平線から上がってくる真っ赤な大きな太陽は、まさにマラウイの国旗そのものです。 マラウィの国旗を思い出させる朝日 マラウィの国旗を思い出させる朝日 マラウ...
プレスリリース
日本政府、マラウイでの洪水被害に対しUNICEFとWFPに計125万米ドルの支援を提供
マラウイの子どもたち 2019年4月23日リロングウェ(マラウイ)発 日本政府はサイクロン・イダイの被害を受けたマラウイの緊急のニーズに対応するため、125万米ドルの緊急無償資金協力を行います。国連児童基金(UNICEF)への支援は、避難キャンプやコミュニティでの子どもの保護と月経中の衛生に関する支援に活用され、世界食糧計画(WFP)への資金協力は、洪水の影響を受けた人々への緊急の食料支援と現金支援、早期復旧支援に活用されます。マラウイ共和国災害対策省によると、3月9日以降、被害を受けた15県で86万人以上が影響を受けました。 柳沢香枝 駐マラウイ日本国大使は、「影響を受けた人々の早期復興を手助けするため、本資金協力がUNICEFとWFPによって効果的に活用されることを確信しています。…
プレスリリース
Japan provides $1.25 million to UNICEF and WFP in response to Malawi floods
マラウイの子どもたち, Lilongwe 23 April 2019, – The Government of Japan has provided a contribution of USD 1.25 million to respond to emergency needs in Malawi following Cyclone Idai. The contribution, provided to the World Food Programme, will support immediate food and cash-based transfer to flood-affected population and early recovery efforts, while the contribution to UNICEF will support…
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日本政府の支援による事業がマラウイの現地紙に取り上げられました
日本政府の支援を受けたUNICEFマラウイの事業地を、柳沢香枝・駐マラウイ日本大使が訪問されました。2017年9月20日付けのニヤサ・タイムスの記事を翻訳してご紹介します。 デッザ地区のチンファンデ村診療所を訪れ、現地の人々と談笑する柳沢香枝・駐マラウイ日本大使 デッザ地区のチンファンデ村診療所を訪れ、現地の人々と談笑する柳沢香枝・駐マラウイ日本大使 2017年10月2日 日本政府によるUNICEF事業の成果, 村に診療所設立、子どもの死亡件数減少, UNICEFとマラウイ政府は、村の診療所の設立を通じて子どもの死亡件数減少を目指してきました。村に診療所ができたことで、村内で基本的な医療サービスを受けられるようになり、病気の子どもを抱えた母親が遠くの医療センターまで行かずに済むようになりました。 柳沢香枝・駐マラウイ日本大使は、日本政府の支援の下、UNICEFが実施している事業を視察するため、 デッザ地区の チンファンデ村診療所を訪問しました。柳沢大使は「コミュニティーの人たちが...
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在マラウイ日本大使館の西岡大使、栄養分野における緊急支援事業の視察にサリマ県を訪問
2016年7月4日、UNICEFとマラウイ政府の主催により、在マラウイ日本大使館の西岡周一郎特命全権大使がサリマ県を訪れ、日本政府の支援による栄養分野への緊急支援事業を視察しました。日本政府は、マラウイの5才未満の子ども、女性、難民の栄養不良を改善するための緊急支援として、平成27年度補正予算よりUNICEFを通じ230万ドルの資金援助を行っています。この支援のもと、5歳未満の子どもにおける急性栄養不良率と死亡率を減らし、国内避難民や難民の健康および栄養のニーズに対応する取り組みが行われています。さらに、保健施設やコミュニティの保健システムの強化支援も実施され、保健・栄養分野でのサービスデリバリーの改善が図られています。視察にはUNICEFマラウィ事務所代表のヨハネス・…