ミャンマー:ラカイン州の国内避難民キャンプにおける妊娠・授乳中の母親のための保健と栄養教育

2020年5月27日 ミャンマー発

UNICEF Myanmar
2020年5月27日
国内避難民キャンプで栄養支援を提供するパートナー団体の保健スタッフ
MHAA 2019
ラカイン州ポートーピン村近くにあるミョーウー僧院の国内避難民キャンプで栄養支援を提供するパートナー団体の保健スタッフ。

2020年5月27日 ミャンマー発

紛争と栄養不良は、複雑な政治、民族間の関係、厳しい地理的条件で知られるラカイン州で暮らす人々が直面する多くの課題の一つです。このような困難な状況の中、女性と子どもの健康が脅かされています。栄養価の高い様々な種類の食品を毎日十分に摂取できないため、子どもや妊娠中や授乳中の女性が栄養不良になりやすく、特に微量栄養素の不足や貧血に陥りやすいのです。

多くの人々が現在も続く戦闘から逃れ、保護を求めて町はずれや僧院にある国内避難民キャンプで暮らしています。ラカイン州ポートーピン村の近くにあるミョーウー僧院の国内避難民キャンプに身を寄せる女性たちが、UNICEFとパートナー団体が日本政府の資金援助で行っている人道支援プログラムの一環として実施された、貧血の予防を中心とした保健と栄養に関する集会に参加しています。

初めての赤ちゃんを授かっている現在妊娠4カ月の26歳のダウ・ウ・フラ・ヤイネさんは、熱意に満ちあふれています。「自分の村で安心して暮らすことができず、このキャンプに半年以上身を寄せています。今まで保健に関する教育を一度も受けたことがなかったので、栄養が体に大切な役割を果たすことや、どれだけ赤ちゃんや自分の健康のために重要か知りませんでした。」と、とても感動した様子で話します。

日本政府からの資金援助を受け、UNICEFとパートナー団体はラカイン州と郡区の公衆衛生局と協力して、コミュニティの最前線で働く保健員やボランティアを通じて妊娠中や授乳中の女性や6カ月未満の新生児に複合微量栄養素のサプリメントを提供するため、過去3年にわたってラカイン州で支援を実施しました。この支援は、必要不可欠な保健と栄養に関するサービスを提供するための支援の一環として行われました。

UNICEFはパートナー団体を通じて、ミョーウー国内避難民キャンプで栄養に関する集会を行い、特に毎日の食事の配給量が少なく不十分な地域で、母親たちに複合微量栄養素のサプリメントを摂取するメリットを説明しています。母親たちはグループに分かれ、妊娠中に1日1錠の複合微量栄養素サプリメントを摂る理由や利点などについて話し合います。サプリメントは赤ちゃんの健康な発達を促し、母親と赤ちゃんの貧血を防ぎ、安全な出産を支えます。微量栄養素のサプリメントが配られると、女性たちが他の人たちにも栄養に関するメッセージを広めていきます。

そのおかげで、より幅広い産前ケア支援の一環として妊娠中や授乳中の女性が栄養に関する集会に参加し、定期的に微量栄養素を摂取するようになりました。

日本政府の支援により、UNICEFはパートナー団体と協力してラカイン州の多くの国内避難民キャンプに必要不可欠な保健と栄養サービスの幅広い支援を届けています。

この支援には、プライマリー・ヘルスケアや緊急時の病院への搬送、妊産婦への産前産後ケアの提供、保健教育、コミュニティの動員、予防接種サービスの提供、栄養状態の検査と治療ケアが必要な場合の医療施設への搬送、微量栄養素サプリメントの提供、急性栄養不良の管理などが含まれています。

 

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