日本政府、シリアの子どもたちの人道支援ニーズに対応するためUNICEFを通じた支援の拡大を決定
2016年10月13日 シリア・ダマスカス/東京発

2016年10月13日 シリア・ダマスカス/東京発
本日、UNICEFは、日本政府が100万人以上のシリアの子どもたちに対し、340万ドル(水・衛生分野320万米ドルおよび予防接種キャンペーン20万米ドル)の支援を決定したと発表しました。今回の支援により、シリアにおけるUNICEFの人道支援活動を支えるために2016年に日本政府が行った支援の合計額は、787万米ドルになります。
「UNICEFと日本政府との継続的なパートナーシップにより、最も脆弱な立場にある子どもたちの緊急ニーズに対応するため、水・衛生、定期予防接種、教育の分野における活動が拡大されます。」と、在シリア日本国大使館の松本太臨時代理大使は語りました。「日本は、シリアのすべての子どもたちの命を守るUNICEFの取り組みを支援し続けます。」
危機の発生から6年目を迎えたシリアでは、600万人の子どもを含む1,350万人が緊急人道支援を必要としています。
新たな支援により、UNICEFは水へのアクセスが紛争で大きな影響を受けているアレッポ県で、110万人の子どもを含む推定250万人に安全な飲料水を供給します。
「日本政府の寛大なご支援は実に重要なタイミングで行われました。暴力が拡大しているアレッポでは、繰り返される水不足によって、何百万人もの子どもたちの生活が脅かされ続けています。また、長期化する停電により飲料水をくみ上げることができず、水によって媒介する疾患が大流行する恐れがあり、子どもたちの健康が脅かされています。」と、UNICEFシリア事務所代表のハナア・シンガーは言います。「日本の新たな支援は、UNICEFが安全な飲料水を届け、子どもたちを守る活動を続けるために非常に重要なのです。」
今回の日本の支援で、UNICEFは厳しい冬が来る前に、紛争の影響を大きく受けたホムス県とハマ県のコミュニティにおいて、推定2万2,400人の子どもが学ぶ28の学校の修繕も行う予定です。教室には机や椅子も備えられます。
「紛争のせいでシリアの子どもたちの教育を受ける権利が否定されることはあってはなりません。UNICEFは、シリアの子どもたちの教育を支える日本政府のご支援を歓迎します。教育は子どもたちに希望を与え、そして平和がこの国に戻ってきたときに荒廃したコミュニティを立て直すために必要なスキルを育みます。」とシンガーは述べました。
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