アフガニスタン:水と衛生設備の改善で、少女たちに安全な学習環境を
2024年3月27日 アフガニスタン発
2024年3月27日 アフガニスタン発
2年前、10歳のナディアさんが通っている学校には、水がありませんでした。1,500人の生徒が通うこのアフガニスタン西部バドギス県にある学校には、生徒の人数に対してあまりにも限られた衛生設備しかなく、水を利用することもできませんでした。このような状況では、子どもたちが学校から足を遠ざけ、貴重な学習時間を失ってしまいます。ナディアさんや彼女の友人たちは、飲み水や手を洗うための水、適切な衛生設備がないまま、学校で何時間も過ごさなくてはいけませんでした。
アフガニスタンの公立学校の58パーセントには、飲料水や手洗い場がありません。平均すると、249人の生徒に対して、利用できるトイレは1つだけです。手を洗えない子どもたちは手を洗える子どもたちよりも感染症にかかるリスクが高く、病気で学校を欠席する日数も増えてしまいます。
日本政府からの資金協力のもと、UNICEFはナディアさんが通っている学校に85メートルの深さの井戸を採掘し、太陽光発電による給水システムを整備して、20個の蛇口がある2つの手洗い場と10基のトイレを設置しました。
この学校では新しい水と衛生設備が利用できるようになっただけでなく、ナディアさんや彼女のクラスメイトたちは、先生から手を洗う際に石けんを使う大切さなど、適切な衛生習慣についても学んでいます。学校の手洗い場では、石けんも利用できるようになりました。
「子どもたちは一日の大半を学校で過ごすので、学校で水とトイレを利用できるようにすることが大切です。このような新しい設備ができる前は、多くの親が子どもを学校に行かせたがりませんでした。」とナディアさんの担任の先生が話します。
特にナディアさんのような女の子たちにとって、水と衛生サービスは、学習や健康、尊厳に影響を与えるものであり、安全でインクルーシブな学習環境に重要です。
2020年以降、日本政府はアフガニスタンの69の学校で水と衛生設備の設置を支援し、何千人もの子どもたちのための安全な学習環境の向上に大きく貢献してきました。
2023年、UNICEFは210万人のコミュニティの人々や学校、保健施設に安全な水を提供しました。また、全34県で110万人が衛生施設の恩恵を受け、200万人に水と衛生物資や衛生に関する情報が提供されました。