チャド:難民とホストコミュニティの水と衛生の改善

2024年11月27日 チャド発

UNICEF Chad
2024年11月27日
衛生キットを配布する職員と、子どもを抱いた母親。
UNICEF Chad/2024/Annadjib

2024年11月27日 チャド発  

2023年4月にスーダンで紛争が勃発して以来、70万人以上の難民がチャド東部に避難しており、その大半は女性や子どもたちです。難民たちが主に身を寄せているワダイ州、ワディ・フィラ州、シラ州ではニーズが急増し、既に限られていた水と衛生や保健ケアなどの基本的なサービスに大きな負担がかかっています。 

この緊急事態に対応するため、UNICEFは日本政府の支援のもと、影響を受けるコミュニティの水と衛生や栄養サービスへのアクセスを改善させるとともに、人々のレジリエンス(回復力)を高めるための支援を行っています。 

ある晴天の朝、チャド東部に位置するファルシャナの保健センターにある栄養治療室に、多くの母親たちが集まっていました。数日または数週間前に重度の栄養不良で入院した子どもたちが、間もなく退院を迎えるのです。子どもたちの退院にあたって、母親たちは衛生に関する講習を受けます。地域の保健員が絵を見せながら、子どもや家族の健康を守るために必要不可欠な衛生習慣に関する説明を行います。 

衛生キットを配布する前に、適切な衛生習慣に関して説明を行う地域の保健員。
UNICEF Chad/2024/Herman 衛生キットを配布する前に、適切な衛生習慣に関して説明を行う地域の保健員。

スーダン難民のアラファ・イブラヒムさん(27歳)は、ファルシャナ難民キャンプで1年間暮らしています。1歳8カ月になるアラファさんの娘は重度の栄養不良に陥っていましたが、集中ケアで体調が著しく改善しました。アラファさんは、ほっとした気持ちでこの日を迎えました。彼女は自宅に戻る前に適切な衛生習慣に関する講習会に参加し、生活の改善の支えとなる衛生キットを受け取りました。 

「ありがとうございます。このキットは私と家族にとって、とても役に立つものです。」 

衛生キットを受け取ったアラファさんとその子ども。
UNICEF Chad/2024/Annadjib 衛生キットを受け取ったアラファさん。

この日、ファルシャナ難民キャンプに身を寄せる若いスーダン難民のバラ・ジュマさんも衛生キットを受け取りました。1歳8カ月の娘が栄養不良に苦しんでいましたが、2カ月にわたる治療ケアで健康を取り戻しました。 

衛生キットを受け取ったバラ・ジュマさんとその娘。
UNICEF Chad/2024/Annadjib 衛生キットを受け取ったバラ・ジュマさん。

衛生に関する講習の後、母親たちにアラファさんやバラさんも受け取った衛生キットが提供されました。衛生キットにはバケツや石けん、消毒剤などが含まれており、家族の日常生活の改善や水が媒介する病気の感染予防に役立てられます。 

衛生に関する講習後、母親たちに衛生キットを配布する様子。
UNICEF Chad/2024/Annadjib 衛生に関する講習後、母親たちに衛生キットを配布。

日本政府の支援により、UNICEFは重度の栄養不良で入院した子どもたちとその家族に2,000個以上の水と衛生キットを配布し、基本的な衛生状態の改善や水が媒介する病気の予防を手助けしました。さらに、4万人近くの難民とホストコミュニティの住民が、安全な飲料水、衛生設備、適切な衛生習慣を促進させるための講習にアクセスすることができました。これらの取り組みを通じて、チャド東部における持続的なレジリエンス(回復力)の構築とともに、生活に不可欠な資源を巡る緊張を緩和して社会の結束を促し、緊急のニーズに対応しています。 

 

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