東ティモール:母親や子どもたちの栄養を改善させるために活動する母親支援グループ
2023年9月18日 東ティモール発
2023年9月18日 東ティモール発
オエクシ・アンベノ特別行政区のボボメト村の人々が一日の活動を始める早朝、ドミンガス・サニ・コロさんはコミュニティの住民の家で新鮮な野菜や果物、全粒穀物などをテーブルに並べ、忙しく動き回っています。これらはすべて、ボボメト村の畑で作られています。子どもたちが適切な栄養を摂取して栄養不良に陥らないようにするため、ドミンガスさんは今日、親たちがこれらの自然の食材の多岐にわたる価値を学べるようにするためのセッションを開催します。
母親支援グループのコーディネーターを務めるドミンガスさんは、同グループの3人のボランティアと協力して、子どもの食事に関する実演を毎月行っています。このセッションは、成長過程にある子どもの身体のために栄養のある食事の与え方を学ぶ重要な機会となっており、養育者たちは、接種する食品の栄養価や、地元で手に入る食材でより良い栄養を摂る方法などを学ぶことができます。
「母親支援グループの4日間の研修に参加して、栄養価の高い食材を用いて子どもたちに質の高い食事を与える方法や、最低限の食事量を摂取するために必要な食事の頻度について学びました。」母親支援グループが伝える貴重な情報を聞き逃さんと多くの人々が集まる中、ドミンガスさんが話します。「そして、自分が学んだ情報をもとに、毎月養育者たちと一緒に実践的な栄養の授業を開催して、人々が家庭でより良い食事やケアをできるようにしています。」
東ティモールの多くのコミュニティでは、乳幼児への不適切な食事の与え方が、栄養不良率の高さに影響を及ぼしています。誤った食べ物の選択をしていたり、子どもの成長に見合った食事量が与えられていないなど、養育者たちは、子どもの成長を支えるために適切な栄養が与えられていないことに気づいていないことが多いのです。
東ティモール全土で栄養不良の問題は根強く残っており、子どもたちの47パーセントが慢性的な栄養不良、8.6パーセントが急性栄養不良に陥っています。家庭の貧困が栄養不良の大きな原因となっている一方、不適切な食事の与え方や衛生習慣も、子どもの栄養状態に直接的な影響を及ぼしています。
「この村では通常、母親たちは、子どもが食べたいと言ったときに食事を与えています。そして、食事は炊いたご飯やおかゆだけです。私は研修を受け、子どもたちにおかゆをつくるときには、緑黄色野菜や豆、卵、時には肉を加えるよう、母親たちに伝えるようにしています。また、おかゆやお米を食べた後に、バナナやパパイヤなどの果物をおやつとして与えるように教えています。」と、ドミンガス・サニ・コロさんが話します。
母親支援グループがボボメトで実施している食事の調理方法や与え方の実演は、母親たちがコミュニティで手に入る様々な食材やその品質、子どもの成長を促すために必要な食事の頻度を理解するための重要な手段となっています。
東ティモール中で、母親支援グループが、栄養に関する情報を含め、母親たちが母子保健に関する最新の正確な情報を入手するための重要な情報源になっています。適切な保健施設の紹介や栄養不良の子どもたちの経過観察に加えて、食事の調理方法や与え方に関するこのセッションが、栄養不良の発生を減らすための費用対効果の高い重要な情報を住民たちのに提供しています。
毎回30人以上の母親や養育者と交流し、調理方法や子どもへの食事の与え方、赤ちゃんの食欲や食事への興味を高める方法など、実践的なクラスを開催しています。
UNICEFは保健省を支援し、2023年1月までに、オレクシ県の母親支援グループの300人のメンバーに研修を実施しました。参加者は、母乳育児のカウンセリングや補完的な食事の与え方だけでなく、母親や新生児のケア、子どもの予防接種、衛生習慣などの、主な重要な方法を学びました。参加者は研修を終えると、それぞれのコミュニティで、母乳育児に問題を抱える母親のサポートや幼い子どもへの適切な食事の与え方を促進する役割を担います。
日本政府の支援により、300人の母親支援グループのメンバーが研修を受けて18の村と62の準村に派遣され、子どもたちの栄養状態を改善させるための継続的な支援を行っています。
「母親と子どもたちの力になりたいと思って、この母親支援グループに参加しました。お金をもらっているわけではありません。人の役に立ちたいという想いから、この活動をしているのです。」と、コミュニティの143世帯の人々に愛され、尊敬されているドミンガスさんが語ります。
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