トンガ:火山噴火の影響を受ける人々の命を守る水と衛生支援

2023年1月11日 トンガ発

UNICEF Pacific
2023年1月11日

2023年1月11日 トンガ発

近所まで毎日、水を汲みに行かなくてはいけない生活を想像してみてください。

トンガのトンガタプ島トフォア地区で暮らすペレ・マナセさんと彼女の5人の家族にとって、つい最近までそれは現実のことでした。

「6年間、子どもたちは給水タンクがある近所の人のところへ飲み水を汲みに行かなくてはいけませんでした。飲料水を買うこともありました。」

ペレさんと三人の子どもたち。トフォア地区にある自宅にて。
UNICEF Pacific/2023 ペレさんと三人の子どもたち。トフォア地区にある自宅にて。

1万リットルの水を溜めることのできるフィルター付き給水タンクがトンガの数百世帯に提供され、ペレさんも飲料用に雨水を溜め、調理や洗濯用の水道水を使うことができるようになりました。

「特に火山噴火後にこのような給水タンクの支援を受けることができて、本当に感謝しています。」三人の子どもの母親であるペレさんが、感極まったように話します。

この1万リットルの給水タンクの提供と設置は、海底火山フンガトンガ・フンガハアパイの噴火と津波の後の、命を守る支援とともに行われました。これらは、UNICEFが保健省との協力のもと、影響を受けた家族や子どもたちが清潔な飲料水や適切な水と衛生にアクセスできるようにするための継続的な支援活動の一環として行われました。

 

海底火山フンガトンガ・フンガハアパイの噴火と津波

家庭用の水処理支援を受けたカヴェ・マヘさん(右から2人目)とその家族。
UNICEF Pacific/2023 家庭用の水処理支援を受けたカヴェ・マヘさん(右から2人目)とその家族。

1年前の今月、海底火山フンガトンガ・フンガハアパイが激しく噴火し、高さ1.2メートルの津波を引き起こしました。

この大噴火は、数千キロ離れた日本やペルーにまで衝撃を与え、トンガの人口の85パーセントが影響を受けました。建物は破壊され、農作物は被害を受け、家族や子どもたちは基本的なニーズを満たすことができなくなりました。

特に大きな影響が出たのが、水でした。噴火によって、国土の大部分が厚い火山灰で覆われました。呼吸が困難となっただけでなく、いたるところに降り注いだ火山灰で水源が汚染されました。

UNICEFは保健省とともに迅速に支援を展開し、4万7,000人以上の家族や子どもたちに命を守るための水と衛生支援を提供しました。

 

その他の必要不可欠な水と衛生支援

清潔な飲料水へのアクセスの提供に加えて、コミュニティの人々ために、家庭における水処理支援も実施されました。さらに、UNICEFは3,000個の水と衛生キット、600個の新型コロナウイルス感染症対策のための家庭用水と衛生キット、834個の折りたたみ式容器、900個のバケツが提供されました。

家庭の衛生環境を向上させるため、カナクンポル、ポプア、ソプ、パタンガタで暮らす影響を受けた家族に約100個の簡易トイレも提供されました。

セノリータ・アカウラさん(20歳)とその家族4人は、簡易トイレの提供を通じてUNICEFの支援を受けました。
UNICEF Pacific/2023 セノリータ・アカウラさん(20歳)とその家族4人は、簡易トイレの提供を通じてUNICEFの支援を受けました。

UNICEFのトンガにおける水と衛生の活動をご支援くださった、日本政府と国連中央緊急対応基金に感謝いたします。

 

【関連ページ】

日本政府、トンガにおける火山噴火及び津波の影響を受けた被災者支援のために、緊急無償資金協力を供与
日本政府の支援による太平洋島嶼国でのUNICEF支援事業