ガンビア:コールドチェーンの支援で遠隔地の保健施設に戻る希望
2023年12月13日 ガンビア発
日本政府の支援によって大きく生まれ変わった保健施設に感謝の気持ちでいっぱいの、ガンビア中流州サミ郡にある小さな村カランタバの住民たち。ガンビア川の北岸に位置するこの村に、周辺数マイルの数々のコミュニティにサービスを提供する保健施設があります。この地域はガンビアの最も貧しい地域であり、複数指数クラスター調査によると、子どもと女性の保健とウェルビーイングに関するほとんどの指数が、他の州と比較して低くなっています。
2022年、日本政府はガンビアのコールドチェーンを強化し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックへの対応を支援するため、UNICEFに250万米ドルの資金協力を提供しました。この支援により、UNICEFは保健施設を支援し、保健員の能力育成、46の保健施設への近代的なコールドチェーン設備の提供を通じた国のコールドチェーン・システムの改善、保健員の機動力の向上、水と衛生施設へのアクセス強化を行いました。
カランタバのすべての子どもがワクチンで予防可能な病気から守られるようにするため、新しいコールドチェーン・システムが、ワクチンの安定した供給や安全な保管と管理に役立てられています。
「ご存じのように、予防接種は病気から身を守る重要な方法の一つです。設置されたコールドチェーンは標準的なもので、24時間稼働しています。まさに、私たちが待ち望んでいた保健支援です。」と、カランタバ保健センターのラミン・ジャメ所長が語ります。
UNICEFは水資源局や保健省と協力して25の保健施設と25の学校で手洗い場を設置し、10校の学校に太陽光発電式の給水システムを設置しました。手洗い場は入り口に設置され、訪問者は全員、敷地に入る前に手を洗うことが義務付けられています。
ランタバ近郊の小さな村で暮らすクンジャ・シンヤンさんは、産後ケアのために、息子を出産した保健所を定期的に訪れています。彼女は、新たに保健所に設置された手洗い場はとても重要な設備だと言います。
「健康でいられるように、手を洗います。保健所を訪れる際は、施設に入る前にしっかりと手洗いをします。保健所を出るときもです。」と、クンジャさんが保健所の手洗い場にある水道を使って手を洗い、石けんを流しながら話します。
「COVID-19のパンデミック時には人から人へとウイルスの感染が続いていましたが、今では保健所を訪れる人全員にきちんと手を洗ってもらっており、この手洗い場のおかげで感染の拡大が最小限に収まっています。」と、ジャメ所長が語ります。
新たにコールドチェーン機材を受け取った47の保健施設に加えて、国のワクチン保管庫の保管能力を高めるため、複数の保健施設にワクチンを供給するウォークイン保冷室も設置されました。また、特に遠隔地やたどり着くことが困難な地域への保健サービスの提供能力を向上させるため、日本政府の支援で17台の車両と50台のバイクが調達され、保健省に提供されました。
ガンビアの上流州にあるサビ保健センターに勤務する公衆衛生官のアダマ・サイディバさんは、バイクが提供されて、コミュニティを訪問して実施する予防接種サービスへの活動意欲がより高まったと言います。このバイクは、コミュニティや家族への予防接種を支援するため、日本政府からガンビア保健省に提供された50台のバイクのうちの一つです。
「公衆衛生官としての任務を追行するために、機動力は重要です。日本の皆さんとUNICEFの支援のもと、予防接種拡大計画によって提供されたこの新しいバイクのおかげで、予防接種を一度も受けたことがない子どもや予防接種を受けられていないコミュニティの人々が予防接種を受け、ワクチンで予防可能な病気から守られるようにするため、効果的に活動を行うことができるようになりました。」とアダマさんが語ります。
「この支援の効果は、最近行われたCOVID-19の予防接種と定期予防接種においても明らかでした。このバイクのおかげで、たどり着くことが困難な地域に暮らす最もぜい弱な人々に、最適のタイミングで必要な量のワクチンを届けることができました。」