リビア:日本企業から調達された超低温冷凍庫、新型コロナウイルス感染症のワクチンの普及を後押し
2022年3月14日 東京発

2022年3月14日 東京発
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防接種活動の強化が進むなか、ワクチンを適切な温度管理のもとで安全に保管することができる超低温冷凍庫のニーズが高まっています。
2022年2月、UNICEFはリビアの国立疾病管理センターに10台の超低温冷凍庫を提供しました。日本政府の資金協力で提供されたこれらの冷凍庫は、マイナス70度の超低温で保管する必要のある計120万回分のファイザー社製のワクチンを保管することができます。加えて、停電が起こった際にもワクチンの安全性を保つことができるよう、20台の発電機も供与されました。これらの発電機は、リビア各地の予防接種所に配布される予定です。
ワクチンを低温で保管し、安全に輸送するために必要なコールドチェーンは、世界におけるCOVID-19のパンデミックへの対応に欠かすことができません。UNICEFはリビアにおいて、ワクチンを安全かつ公平にワクチンを行き届かせるための支援を行っています。
***
この度日本政府の資金協力で提供された超低温冷凍庫は、PHCヨーロッパ有限会社から調達されました。
UNICEFは2021年、日本企業であるPHC株式会社のライフサイエンス事業を欧州・CIS・アフリカ地域等で展開するPHCヨーロッパ有限会社と超低温冷凍庫の長期供給契約を締結しました。2021年1月にボスニア・ヘルツェゴビナに届けられた2台の超低温冷凍庫に続いて、この度、新たに20台の冷凍庫が同社より調達され、リビアとインドにそれぞれ10台ずつ届けられました。
【関連ページ】