紛争と震災を経験した高校生が語り合った、教育•復興•未来~アフガニスタンと福島 インターネットで心を通わせる~

2012年7月12日 東京発

UNICEF
2012年7月12日
ビデオチャットの様子。(湯本高校)
Japan Committee for UNICEF ビデオチャットの様子。(湯本高校)

2012年7月8日に日本政府とアフガニスタン政府が共同議長となり「アフガニスタンに関する東京会合」が都内で開催されました。この会合では、2015年からの10年を「アフガニスタンの変革の10年」と位置づけ,国際社会とアフガニスタン政府は,経済開発、復興及び治安の維持に共同で取り組むことに合意しました。

UNICEFでは、全ての復興の取り組みには、子どもたちの積極的な参加が重要であると考えています。この会合に先立ち、UNICEF東京事務所UNICEFアフガニスタン事務所日本ユニセフ協会は、7月5日、福島県いわき市の湯本高校とアフガニスタン、カブール市タジワル・スルタナ女子高校の教室と教室をインターネットでつなぎ、紛争と震災を経験した高校生同士が、自分たちの今の現状、そしてあるべき復興の姿などを自由闊達に議論できるよう、インターネットによる合同授業という形でサポートしました。

「去年の震災後、タジワル・スルタナ女子高校の皆からの手紙で勇気づけられました。自分たちも大変な状況で苦労しているのに、私たちを励ましてくれて、感動しました。今日、初めて顔を見ることができて、また心のこもった七夕の短冊が届いたのが、とても嬉しいです」と、湯本高校の太田茜さん。

この交流会では、紛争や災害の中で経験した厳しい体験、それぞれの国の復興への課題や、自分たちの将来の夢、大人社会へのメッセージなどについて話し合い、アフガニスタンの食べ物など、お互いの国の生活・文化に関する質疑応答も活発になされました。

タジワル・スルタナ女子高校のサミヤさんは、「紛争や自然災害の時に、学校の存在が本当に重要であると感じました。学校に通うことができれば、生徒同士で団結して困難に立ち向かうこともできますし、将来国に貢献もできます。」と述べました。

それぞれの復興の経験から、自分たちには多くの共通点があること、また復興において、学校の早期再開や教育を継続して受けることの重要性が訴えられ、復興と平和のために勇気を持って頑張ろうと互いにエールを交換しました。

タジワル・スルタナ女子高校では、日本政府の支援によりUNICEFが実施した、「カブール1,000教室プロジェクト」により、2011年に30教室及び24の水洗トイレ等の学校施設が建設されました。

2日後の七夕に向け、タジワル・スルタナ女子高校の生徒たちは、応援と復興と未来への願いを、ダリ語と英語で短冊に綴り、湯本高校の生徒に送りました。短冊は、交流会の会場となった教室に飾られました。ビデオチャット終了後、湯本高校の生徒たちも、カブールの生徒たちへ送る短冊に、心のこめたメッセージを日本語と英語で書き込みました。

「教育への投資は、両国の未来を担う子どもたちへの投資です。教育は、人造りばかりでなく、国の平和と安定にとっても不可欠です」と、アフガニスタン事務所代表ピーター・クローリー。湯本高校の短冊は、東京会合に出席するため来日し、湯本高校で合同授業に参加したクローリー代表によって、タジワル・スルタナ女子高校に届けられます。

なお、タジワル・スルタナ女子高校の合同授業には、アフガニスタンのファールーク・ワルダック教育大臣と在アフガニスタン日本大使館岡田誠司公使も、ゲストとして参加。

黒柳徹子UNICEF親善大使が玄葉光一郎外務大臣を表敬訪問。
Ministry of Foreign Affairs of Japan 黒柳徹子UNICEF親善大使が玄葉光一郎外務大臣を表敬訪問。

同日の7月5日、東京都内においては、黒柳徹子UNICEF親善大使が玄葉光一郎外務大臣を表敬訪問。タジワル・スルタナ女子高校から届けられた、平和と復興を望む七夕短冊メッセージを、玄葉大臣に直接届けました。

この交流会は、Google+ハングアウトのビデオチャット機能を利用して、実施されました。また二校は、東日本大震災支援活動の一環として実施された、日本ユニセフ協会の「Tegami Project」により、昨年より交流を続けてきました。