日本政府、南スーダンの子どもたちへ支援を継続

2013年7月4日 ジュバ/南スーダン発

UNICEF South Sudan
2013年7月04日
南スーダンで母親に殺虫処理をほどこした蚊帳を配る、赤松武、日本国政府連絡事務所長
UNICEF / South Sudan
南スーダンで母親に殺虫処理をほどこした蚊帳を配る、赤松武、日本国政府連絡事務所長

2013年7月4日 ジュバ/南スーダン発

 

「もう20年以上子どもたちにワクチン投与をしてきましたが、毎日異なった体験をしています。日本の皆さまからの支援が無ければ、南スーダンの子どもたちの生活改善に貢献することは不可能だったでしょう」と中央エクアトリア州の保健所に勤務する保健員、ジョイス・ロクデュさんは日本政府へ感謝の思いを話します。

南スーダンの女性や子どもたちへ継続した支援を行っている日本に対して感謝の気持ちを口にするのはジョイスさんだけではありません。

日本政府は2012年度補正予算を通じて、UNICEFに対し現地の人道支援のため1,300万米ドル(約13億円)の拠出を行いました。本日、日本政府は、この支援の中から400万米ドル (約4億円) 相当の保健、栄養関連用品がUNICEFを通じて保健省に寄贈されると発表しました。具体的には、予防接種を支援するためのワクチン、注射器具、保冷庫、妊産婦を助けるための出産キット、栄養不良の子どものための栄養補助食品、マラリヤ予防に使われる殺虫処理された蚊帳や抗マラリヤ薬などが贈られます。

2009年以来、南スーダンにとって日本政府は、人道支援の分野で最大の政府ドナーであり、保健、栄養、教育、子どもの保護の分野での人道支援や、安全な水と衛生施設を提供するとともに、支援の届きにくいコミュニティのために衛生に関する啓発活動を行うといった支援のために、これまで4年間で総計3,800万米ドル(約38億円)の拠出をしました。

赤松武在ジュバ日本国政府連絡事務所長は「苦しんでいる子どもたちや女性たちの生活がUNICEFを通じた日本の支援によって目に見えて改善していくのを感じたり、そうしたことを耳にすると日本政府側としても大変嬉しく思います」と述べ、「今年6月に横浜で開催されたアフリカ開発会議では、基本原則である『オーナーシップ(自助努力)』と国際社会の『パートナーシップ(協調)』『人間の安全保障の確立』に基づいたアフリカの発展を訴えました。サルバ・キール・マヤルディ南スーダン大統領など、アフリカ51カ国から集まった首脳も政策対話に積極的に参加されました。会期中に日本政府は人道支援を軸としたアフリカ支援を実施することを発表し、できるだけ早く困難な状況に置かれている人々を支援するという我々の決意を示すためにも、7月1日には首都ジュバに日本大使館を設けました」と話しました。

昨年、南スーダンでは、緊迫した経済・政治情勢によって引き起こされた緊縮経済だけでなく、内紛によって17万人もの人々が行き場を失い、隣国スーダンからの17万5000人に及ぶ難民の流入により環境整備が追いつかず、現地に住む人々は多数の課題に直面することとなりました。UNICEFとパートナー団体は緊急人道支援を実施し最も脆弱な子どもたちや女性の保護に全力を尽くしてきました。

「子どもや女性たちへの支援を継続してくださり、日本の皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです」とUNICEF南スーダン事務所のヤスミン・アリ・ハック代表は述べ、「日本からの支援によって、この一年間でUNICEFは保健省やパートナー団体と共に、緊急支援を必要としている人々を救うことができました。300万人以上の子どもたちが予防接種を受け、4万4,000人の人々が安全な水を利用できるようになり、約5,000人の栄養不良の子どもたちの人命治療、トラウマとなる体験を経験してきた子どもたち約4万5,000人に心理社会的な支援を行ないました」と語りました。

最後に、マンクール・カリオム南スーダン保健省次官は「日本からの支援のおかげで南スーダンは過去4年間ポリオ感染症例ゼロを維持することができました。多岐に渡る母子保健サービスの改善も成果をあげています。この新しい国で、こうして最重要な保健サービスを提供してくれている日本の政府とUNICEFに、南スーダンそして保健省を代表してお礼を申し上げます」と述べました。

【関連ページ】日本政府の支援による南スーダンでのUNICEF支援事業