マラウイ:ぜい弱なコミュニティで保健ケアを身近に
2025年3月21日 マラウイ発
2025年3月21日 マラウイ発
1歳の赤ちゃんをおんぶして診察室を出てきた18歳のヒジャ・バンダさん。心配していたマラリアの検査が陰性であることがわかり、彼女の顔に安どの表情が浮かびます。診察後、子ども用の解熱剤を受け取りました。
「この診療所までは、徒歩でわずか5分です。もしこの診療所がなかったら、最寄りの保健センターまで2時間かけて通わなければならず、交通費も1万クワチャ(約5.7米ドル)かかっていました。」と、コタコタ県のマレンガチャジ伝統首長のチンガンジョ第2村で暮らすバンダさんが話します。
日本政府の資金協力により、チソティ診療所はぜい弱なコミュニティの人たちにとって重要な保健ケアサービスを提供しています。毎月、保健員と地域のボランティアのチームが命を守るケアを届けることで、遠方の病院へ高額な交通費を支払って移動する必要があった人々の負担が軽減されています。
この診療所のおかげで、23歳のアミーナ・バシリさんは、マラリアにかかった6歳の息子に適切なタイミングで治療ケアを受けさせることができました。
「今日は診療所に来られて良かったです。もしこの診療所がなかったら、息子を背負って2時間も歩かなくてはいけませんでした。」と彼女が語ります。
ファティマ・ マウラナさん(29歳)のような妊婦も大きな恩恵を受けています。妊娠5カ月のマウラナさんは、産前健診のために8,000クワチャ(約4.6米ドル)の交通費を支払う必要がなくなりました。彼女はマラリア予防薬や体の痛みを和らげる薬、蚊帳を受け取り、「この診療所は家族にとって命綱です。」と感謝の言葉を述べました。
この診療所では、母子保健に加えて家族計画サービスも提供しており、望まない妊娠を防ぎ、女性たちのリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)の向上にも貢献しています。
保健観察員のコンスタンス・チムサンジョさんは、この診療所は極めて重要性だと話します。サービスを提供している8つの地域では、1,000人以上が利用しており、予防接種率と5歳未満児の成長モニタリングの数値も改善されています。以前は病院までの距離が遠く、多くの母親たちが必要不可欠なサービスを受けられない状況でした。
「診療所では、1日平均100人の患者を診察しており、そのうち30人が家族計画、17人が産前ケア、50~70人が5歳未満児ケアのサービスを受けています。」と、コタコタ県保健所の地域の看護師、ポール・スンティカさんが説明します。
日本政府の資金協力のもと、UNICEFはコタコタ県をはじめとする地域で150の出張診療所を支援し、プライマリ・ヘルスケアやHIV/エイズの治療ケア、必要不可欠な医薬品への公平なアクセスを確保しています。
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