ルワンダ:水不足の解消で、ニャマシェケ県に取り戻される希望

2024年1月2日 ルワンダ発

UNICEF Rwanda
2024年1月02日
A woman filling tanks with water from a tap.
UNICEF/2023/Iyakaremye

ルワンダ西部に位置するニャマシェケ県は、鉄砲水や地滑りなどの自然災害が起こりやすい地域の一つです。UNICEFは利用できなくなっている給水システムを復旧し、コミュニティに命を守る水を提供しています。

 

2024年1月2日 ルワンダ発

肌寒い朝を迎えたニャマシェケ県の山間部。ルハランブガにある静かなムコ村で、ようやく制限なく清潔な水を利用できるようになった住民たちが、喜びをあらわにしています。

のどかな風景のように見えますが、ニャマシェケ県での生活は近年、決して簡単なものではありませんでした。この地域は豪雨や地滑りによる甚大な影響を受け、給水システムが破壊されて給水サービスが完全に止まっていました。コミュニティの人々は生活において最も基本的なニーズの一つである清潔な水の不足に直面し、厳しい状況下に置かれていました。

A woman filling tanks with water from taps.
UNICEF/2023/Iyakaremye 新しく復旧された給水所から嬉しそうに水を汲む、ムコ村のランドリマーナ・フロディナーサさん。

ムコ村の人々は、大きな困難に直面していました。家族のために水を汲む順番を巡って、毎日給水所での争いが絶えませんでした。この争いを避けるためには遠い水源まで長い距離を歩いていかなくてはならず、その結果、子どもたちは親の水汲みを手伝うために学校で勉強する時間が少なくなったり、学校に通うことができないこともありました。これがコミュニティの人々が日々直面している、出口の見えない厳しい現実でした。

「私たちの村には水がありませんでした。12年間、水を容易に手にすることができなかったのです。夏場は男性が水を汲みに行っていましたが、水を汲む小川が干からびていることもよくあり、水を買う場所もなかったので大変でした。子どもたちはまず水を汲まなくてはいけないので、学校に遅れて行ったり、学校を休ませなくてはいけないこともありました。」と、ムコ村に暮らす母親のアルフォンシーヌ・ムワミニさんが話します。

Alphonsine Mwamini, resident of Muko village.
UNICEF/2023/Iyakaremye ムコ村のアルフォンシーヌ・ムワミニさん。

しかし今年はじめ、日本政府の資金協力でUNICEFが支援を行い、ニャマシェケ県の住民の生活に一筋の光が差し込みました。水不足に対応するための支援が行われたことで、コミュニティの生活が一変したのです。

Residents from Muko Village fetch water from the water supply in Nyamasheke District, Ruharambuga Sector
UNICEF/2023/Iyakaremye 人々が容易に水源を利用することができるよう、コミュニティの近くに設置された給水所で水を汲むムコ村の人々。

「以前は水不足が生活の負担になっていました。ニャマシェケ県に水を届け、各村に多くの給水施設を作るこのプロジェクトのおかげで、私たちは救われました。もう、子どもたちが学校を休んだり、遅刻したりすることはありません。きれいな水が手に入るんです。」と、ムコ村に暮らすエネルギーに満ち溢れた若者、ザッシ・ビコリマナさんが大喜びで話します。

Zachee Bikorimana carries a jerry can full of water for his household chores.
UNICEF/2023/Iyakaremye 家事に使う水を入れた給水タンクを運ぶザッシ・ビコリマナさん。

支援の一環としてニャマシェケ県の様々な村で給水システムの復旧や新設が行われ、水をめぐる絶え間ない争いに終止符が打たれました。さらに、村の人々の中には、給水設備の復旧や建設に携わる仕事に携わることでプロジェクトの恩恵を受けた住民もいます。

Rehabilitation of water supply systems in Nyamasheke District.
UNICEF/2023/Iyakaremye ニャマシェケ県の給水システムの復旧が日本政府の支援で行われたことを表す看板。

アルフォンシーヌ・ムワミニさんは長い年月を経て清潔な水を利用できるようになっただけでなく、工事期間中に仕事の機会を得ることもできました。

「清掃の仕事をして給料をもらいました。個人的な成長にも大きな役に立ったと思います。他の家庭の問題も解決することができました。この支援は、天の恵みです。子どもたちは清潔な服装で学校に行くことができるようになり、私も家できれいな水を使うことができるようになったのですから。」とムワミニさんが話します。

この変化は目覚ましいものです。女性も男性も子どもも、水を手に入れるために貴重な時間を多く費やさなくてよくなりました。きれいな水が家の蛇口から流れ出し、重い給水タンクを長距離運ぶ負担から解放されたのです。母親たちは、水か子どもたちの教育かという選択に迫られる必要がなくなりました。

父親であるファーリス・ウィントンゼさんは、自宅の近くに給水所ができたことで、かつては一時間かかっていた水汲みの長い旅が終わりを迎えたと言います。

「給水所があるおかげで、私も水を容易に手に入れることができるようになりました。私一人で十分な水を汲むことができるので、子どもたちが遠くまで水を汲みに行く必要がなくなり、早く学校に行けるようになりました。」(ムコ村の住民、ファーリス・ウィントンゼさん。)

Faris Uwitonze, resident of Muko village.
UNICEF/2023/Iyakaremye ムコ村の住民、ファーリス・ウィントンゼさん。

日本政府の協力のもと、UNICEFはこのプロジェクトを通じて給水システムの復旧や新設を行い、影響を受ける村の人々が清潔な水にアクセスできるように支援しました。プロジェクトが進むにつれて、これらのコミュニティの人々は水への継続的なアクセスを手にすることができます。

 

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