ミャンマー:カヤー州の避難民の子どもたちへ基本なサービスを届ける

2022年6月2日 ミャンマー発

UNICEF Myanmar
2022年6月02日
水と衛生サービスの提供を受ける人々
KMSS/2022

2022年6月2日 ミャンマー発

ミャンマー東部のカヤー州にある国内避難民キャンプに身を寄せる、14歳のジュー・ジューさん。このキャンプでは約300人が生活をしています。2021年8月、暮らしていた故郷の村の近くで紛争が勃発し、自宅からの避難を強いられました。それ以来、ジュー・ジューさんは、母親と姉と一緒にこのキャンプに身を寄せており、父親は一人で村に残っています。

UNICEFとパートナー団体のKMSSによってキャンプに水と衛生サービスが整備されるまで、ジュー・ジューさんを含め、ほとんどの子どもたちが頻繁に下痢に苦しんでいました。なかには、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染する子どももいました。

また、COVID-19のパンデミックの影響で、子どもたちは1年間、正式な教育を受けられませんでした。そして、戦闘や家の近くで聞こえる大砲の音で、多くの子どもがメンタルヘルスの問題を抱えました。

手洗い場で手を洗う少女。
KMSS/2022
UNICEFの支援によって設置された手洗い場で手を洗うジュー・ジューさん。

子どもや女性はどのような危機においても最もぜい弱な立場に置かれ、ミャンマーでは、彼らが基本的なサービスを利用することが難しくなっています。

UNICEFはパートナー団体と協力し、日本政府の資金援助によって、ミャンマーの避難民キャンプや避難所、さらにはジャングルで暮らす5万人の人々に水と衛生サービスを提供しています。最もぜい弱な避難民が暮らすカヤー州の3つの地区では、女性や子どもたちに個人用衛生キットが配布され、従来の給水システムは、コミュニティ用の飲料水システムや手洗い設備、緊急時用のトイレへと改修されました。

「私が暮らす避難民キャンプには、飲料水タンクと手洗い場が設置されました。トイレも十分にあるので、外で待つ必要はありません。衛生キットも受け取りました。このような支援がなければ、人々は病気にかかるかもしれませんし、女性や女の子は月経衛生管理に不安を抱えることにもなります。」とジュー・ジューさんは言います。

バケツを運ぶ青年。
KMSS/2022
デイヴィッド・ジョンさんは現在、KMSSロイコー支部でボランティアとして、国内避難民キャンプへの必要不可欠な水と衛生物資の配布を手伝っています。

デイヴィッド・ジョンさんはパートナー団体のボランティアの一人で、ジュー・ジューさんが身を寄せる避難民キャンプのような場所に、清潔な水と衛生環境を提供する手助けをしています。

「私も国内避難民で、仕事に就いていません。」デイヴィッド・ジョンさんが語ります。「私の兄弟を含め、多くの子どもたちが、正式な教育や十分な飲料水、保健サービスを受けることができません。KMSSで子どもたちの命を守るために働けることを嬉しく思いますし、自分のコミュニティについて学び、地域に貢献する素晴らしい機会だと思っています。」

避難民キャンプの管理委員会がUNICEFが支援する学習センターを運営しており、ジュー・ジューさんは前の学校からの友人2人と一緒に、8年生のクラスに入学しました。「文章を書くのが好きで、特に詩が好きです。好きな科目は数学で、好きなスポーツはバドミントンです。」ジュー・ジューさんが話します。

「今は安全に暮らしていますが、ここは私の家ではありません。毎日、平和を願っています。将来は、教師になりたいです。」

 

【関連ページ】日本政府の支援によるミャンマーでの UNICEF 支援事業