コンゴ民主共和国:すべてを失って、ゼロからのスタート

2021年8月19日 コンゴ民主共和国発

UNICEF DRC
2021年8月19日
仮設の避難所
UNICEF DRC/2021

コンゴ民主主義共和国では500万人以上の人々が避難を強いられており、世界で最も深刻な人道的危機の一つとなっています。

2021年8月19日 コンゴ民主共和国発

度重なる暴力や武力衝突はコンゴ民主共和国東部の人々の生活に大きな影響をもたらし、大規模な避難を引き起こしています。武力衝突が勃発すると、コミュニティの人々は村を捨て、着の身着のまま、必要最低限のものを持って逃げていきます。マギーさんや彼女の子どもたちも、同様の経験をしなくてはなりませんでした。

「村に強盗が現れて、事態が一変しました。」マギーさんが当時のことを振り返ります。夜中に武装した男たちに村が襲われ、すべてが破壊されるまで、マギーさんはカレミから100キロほど離れた村で、平和に暮らしていました。

マギーさん
UNICEF DRC/2021

他の村の人たちに警告しようとしたマギーさんの夫は、撃たれて命を失いました。襲撃者たちはナイフやライフルで武装し、村の人々を殺し、略奪し、家を燃やしました。マギーさんと5人の子どもたちは奇跡的に生き残り、後ろを振り向くことなく、何も持たずに森へと逃げていきました。

コンゴ民主共和国は世界で最も深刻な人道危機の一つに直面しており、300万人の子どもたちを含む、500万人以上が避難しています。これらの避難民のほとんどは、自分たちのニーズを満たすことにも精一杯の、近くのコミュニティに身を寄せています。非公式キャンプに避難している人たちの生活環境はさらに厳しいものです。

ワンブユさん
UNICEF DRC/2021

襲撃で人々が命を失い、村が焼かれたとき、ワンブユさんは出産したばかりで、赤ちゃんはまだ生まれて数日しか経っていませんでした。「本当に怖かったです。」若い母親であるワンブユさんが語ります。ワンブユさんは激しい攻撃からなんとか逃れることができた他の住民たちと一緒に、カレミの近くにある避難民のための施設があるキクンビまで、50キロ以上の道のりを移動しました。

ワンブユさんやマギーさんをはじめとする多くの避難民が、キクンビにある仮設の避難所で雨風にさらされながら生活しています。水や衛生施設へのアクセスがなく、病気の感染リスクが極めて高くなっています。UNICEFと国際移住機関(IOM)は、避難民が頼りとしている基本的なサービスを強化するため、活動を行っています。

キクンビにある仮設の避難所
UNICEF DRC/2021

日本政府や米国国際開発庁人道支援局、中央緊急対応基金、ドイツ政府、スウェーデン政府の支援により、緊急支援物資が人々に配布されました。そして7月には、避難した200世帯が、水の入ったバケツや衣類、皿、フライパン、コップ、防水シート、マット、毛布などを受け取りました。

決して諦めないと心に決めたワンブユさんは、「ゼロから再出発する私たちにとって、この支援は本当に助けになります。子どもたちのために、頑張り続ける力をもらえます。」と語りました。