スーダン:屋外排泄の根絶でより健康的なコミュニティに
2020年7月30日 スーダン発
多くの家庭で自宅にトイレができたことで、より安全で衛生的な環境が整いました
2020年7月30日 スーダン発
スーダンでは、トイレではなく屋外で用を足す屋外排泄が大きな課題となっています。1,000万人を超える人々がこの慣習を行っており、病気の発生の可能性など、公衆衛生に重要な影響をもたらしています。スーダンは、中東および北アフリカ地域において、最も屋外排泄が行われている国です。屋外排泄は、女性と女の子に最も大きな影響を及ぼし、安全性や健康上のリスク、セクシュアル・ハラスメントのリスクにさらされます。
UNICEFは屋外排泄を根絶させるための国家ロードマップの策定と立ち上げを行うスーダン政府を支援しました。このロードマップは、2022年までにスーダンの屋外排泄をなくすための、明確な予算化された行動計画です。
コミュニティの屋外排泄をゼロにするため、地域の人々が全面的に活動に関与していく「コミュニティ主導型総合衛生管理(CLTS)」というアプローチが実施され、スーダンで成功を収めています。加えてUNICEFは、より環境に配慮した方法で排泄物の処理を行うため、し尿汚泥処理・管理研究も支援しました。
UNICEFは、屋外排泄ゼロの達成が認定された、全国226のコミュニティを支援しています。その結果、現在約27万5,000人の女性と女の子を含む45万人以上がトイレを使用し、衛生的な環境下で暮らしています。前年と比べて6倍増の成果となっており、2022年までにスーダンの屋外排泄ゼロを達成するため、州や地域、コミュニティで衛生に関する課題を前進させようという意欲の高まりが明確に表れています。
これらの衛生分野における取り組みの直接的な影響は、コミュニティの清潔さの向上や5歳未満の子どもの下痢に関連する病気の発生の減少に見られます。さらに重要なことに、自宅にトイレがあることで、女性の安全と尊厳を守り、ゆっくりと用を足すことができるようになりました。
スーダンにおける衛生分野の課題を解決するためにご支援くださる、日本政府、英国国際開発機関、スーダン人道基金、スウェーデン政府、米国国際開発庁、国連中央緊急対応基金、ドイツ政府、オランダ政府、欧州委員会人道支援・市民保護総局に感謝申し上げます。
屋外排泄をゼロにするための活動が最も活発な地域の一つである、中央ダルフール州のザリンジにあるコミュニティに暮らす家族。現在は簡易手洗い器が設置されたトイレを使うことができるようになりました。
「まだこの子がお腹にいた頃は、遠くまで歩くのが大変でしたし、夜は外に出かけるのが怖かったです。自宅にトイレがあると、その様な心配は全くありません。」
ハワ・ハメドさん
【関連ページ】日本政府の支援によるスーダンでのUNICEF支援事業