ミャンマー:ラカイン州とチン州の最も弱い立場に置かれた30万人以上の子どもたちへ届いた教育の支援

2020年2月4日 シットウェ(ミャンマー)

UNICEF Myanmar
2020年2月04日
ミャンマー:ラカイン州とチン州の最も弱い立場に置かれた30万人以上の子どもたちへ届いた教育の支援
UNICEF Myanmar/2020/Htet

2020年2月4日シットウェ(ミャンマー)

2015年のサイクロン・コメン後4年に及んで実施された、洪水被害によって影響を受けた教育分野に対する緊急無償資金協力の完了にあわせ、政府高官を招待した式典がラカイン州ウィットウェにて開催されました。ミャンマー教育省が日本政府と国連児童基金(UNICEF)の支援のもと実施した本事業で、ラカイン州とチン州の30万人以上の子どもたちが恩恵を受けました。その中には、初めて支援が行われた地域も含まれています。

本事業の主な成果として、ラカイン州の78の学校の建設、修復、復旧に加え、ラカイン州とチン州両州の263の学校への3万7,350枚の屋根材の提供が挙げられます。また、両州の1万1,000人以上の教員が、教室での授業や学習のよりインクルーシブ・アプローチに関する研修を受けました。本支援では国内避難民キャンプのボランティア教員が初めて政府主導で実施された「子どもにやさしい学校」の教員研修を受け、国内避難民キャンプにある仮設の教室で学ぶ子どもたちがこの恩恵を受けました。

ミャンマー持続可能な開発計画には分野横断的な課題の一つにインクルージョンと公平性が挙げられており、教育は優先分野の一つになっています。「教育省とUNICEFの長きにわたる力強いパートナーシップによってソフトとハード両面での支援を行い、単なる学校の建設という支援にとどまらない、総合的に子どもにやさしい環境を築き上げることができました。」と、教育省基礎教育局のコ・レイ・ウィン局長が述べました。「ラカイン州政府による教育省への助言とサポートにより、紛争の影響を受ける地域においても、建設やモニタリング、研修に関わった政府、UNICEF職員、業者の人々の安全とアクセスを守ることができました。」

閉会セレモニーは、本事業で建設、修復、復旧された78の学校の一つであり、2017年12月に建設されたサティオイカA高等小学校で半日にわたって行われました。新設されたすべての校舎と同様に、サティオイカA高等小学校の校舎も洪水や地震に強く、洪水が起こりやすい地域で災害のリスクを減らすことができます。また、主要な校舎の建設構造やトイレ施設、給水設備の機能も向上され、78校すべての学校に質の高い備品が提供されました。

式典に参加した代表者たちは学校で生徒や親、コミュニティの人たちと交流し、事業の成果についてより詳しく話を聞くことができました。丸山市郎駐ミャンマー特命全権大使は、「先ほど日本政府の資金協力でUNICEFが再建した教室を訪れ、日本の支援で国際協力機構(JICA)を通じて提供された教科書を使って学習している生徒たちに会いました。この事業はミャンマーにおけるUNICEFと日本政府の協力の好例であり、今後も続けられることを望んでいます。」と述べました。

ラカイン州計画・財務省大臣のチョー・エー・テイン氏は、「子どもの教育への投資は、親と同じ貧困状態に子どもたちも陥るという貧困の連鎖を断ち切り、子どもたちのためのよりよい未来を築く力となります。子どもや先生、親たち全員が、この新しく建設された学校を使い、すべての人のための教育を促進させることを可能とする環境を築き上げる力となることでしょう。」と語りました。

「すべての子どもたちが学べるようにするという包括的な目標のもと、UNICEFは本事業を通して洪水や紛争の影響を受ける子どもたちの支援を行うことができました。」と、UNICEFミャンマー事務所代表の功刀純子が語りました。また、「教育はすべての子どもの権利です。しかしそれだけでなく、安全でインクルーシブな環境があれば子どもたちは安心感を抱くことができ、その中で健やかに育ち、彼らの可能性を最大限に伸ばすチャンスを手にすることができるようになります。そして、これは有能で平和的な新しい世代のための力強い基盤と希望をもたらすのです。」と、事業の成果を称えました。


新設、復旧、修復された学校で学ぶ2万1,000人の子どもと屋根材で補強された教室で学ぶ5万9,000人の子どもに加え、本事業では以下の成果が出ています。

  • 計252校(ラカイン州198校、チン州54校)の3万1,000人以上の生徒が、洪水の被害を受けた学校キットと文房具や学習教材が入った必要不可欠な学習パッケージを受け取り、洪水後も教育を受け続けることができました。
  • よりインクルーシブで子どもにやさしい学校の研修を受けた教員や、教育計画や学校運営、コミュニティの参加に関する知識とスキルが高められた校長先生のいる学校で、37万2,000人以上の生徒が学ぶことができるようになりました。

 

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