マダガスカル:水パイプラインで、干ばつが深刻な地域の数千人に安全な水を供給

2019年7月25日 ベロハ (マダガスカル)発

UNICEF Madagascar
2019年7月25日
ダガスカル:水パイプラインで、干ばつが深刻な地域の数千人に安全な水を供給
UNICEF/UN0325520/Ralaivita

 

2019年7月25日 ベロハ (マダガスカル)発


 

「水だ、水だ…、本物の水だ!」マダガスカル南部にあるマロバト 村に暮らすビームビ は、180キロメートルに及ぶ水パイプラインの開通を一目見ようと、早朝に自宅を出て、1時間かけて歩いてベロハにやって来ました。

マダガスカル南部地域では、水が希少でとても貴重な資源です。水の供給率が国内で最も低いうえに、干ばつが深刻化、多発化するなど温暖化の影響にも悩まされています。

新設された水パイプラインにより、4万人もの人々への水の供給が可能となります。
 

マロバトで暮らす母親、ラボラベ。水パイプラインが開設されたおかげで安全な水を手に入れられるようになり、家族のために長い道のりを歩いて水を汲みに行く必要がなくなりました。
マロバトで暮らす母親、ラボラベ。水パイプラインが開設されたおかげで安全な水を手に入れられるようになり、家族のために長い道のりを歩いて水を汲みに行く必要がなくなりました。

 

5児の母であるラボラベ は、給水所の蛇口から水が勢いよく流れる様子を見て、大喜びです。彼女はこの水パイプラインが通っている19カ所あるコミュニティの一つに住んでいます。この地域では、水汲みは女性の仕事とされており、ラボラベをはじめとする女性は水を得るために20キロの道のりを歩くか、彼らにとって非常に高額な金額を支払わなければいけませんでした。この地域の一人当たりの年間平均収入は約50米ドル。一週間に換算すると1米ドル以下ですが、20リットルの給水タンクに入った水は0.5米ドルもするのです。

 

「コミュニティの子どもたちの中で一番よくみられる病気が下痢でした。だから、私たちにはこの安全な飲み水が必要なのです。」と語る、保健センターの助産師であるアンドリアナリソア・ナンビニーナ。
UNICEF/UN0325523/Ralaivita
「コミュニティの子どもたちの中で一番よくみられる病気が下痢でした。だから、私たちにはこの安全な飲み水が必要なのです。」と語る、保健センターの助産師であるアンドリアナリソア・ナンビニーナ。

 

ニコリー村で保健センターを運営するアンドリアナリソア・ナンビニーナ は、この水パイプラインのおかげで、保健センターでも安全な水を患者に提供することができるようになると話しました。保健センターのスタッフもコミュニティで水を探しまわる必要がなくなり、とても喜んでいます。やっと手に入れられた水も、以前はきれいなものではありませんでした。

マダガスカル政府とUNICEFは既存の給水インフラを改善させるために2年以上協力して活動をしており、このパイプラインの設置が実現しました。浄水所や井戸、ポンプ場を設置し、既存の水パイプラインを90キロ延長。地域を網羅する給水場のネットワークの建設も行われました。

 

水パイプラインの開通式に参加するために1時間歩いて来たビームビ。
UNICEF/UN0325518/Ralaivita
水パイプラインの開通式に参加するために1時間歩いて来たビームビ。

 

干ばつの被害を受けた地域の1万5,000人にも安全な水を届けるため、現在事業の拡大の計画が進んでいます。

「みんなが夢にまで見ていた水パイプラインが開通されて、本当に良かったです。」とビームビは言います。「ずっとチョコレート色の水を見てきたので、きれいな水を飲むことができる日が来るなんて、思ってもみませんでした。」

本事業は、日本、ドイツ、英国、米国政府の支援により可能となりました。


 

【関連ページ】日本政府の支援によるマダガスカルでのUNICEF支援事業