「教育は持続的平和への投資」 シリアからのビデオレポート
2017年5月30日 東京発
2017年5月30日
今年7年目を迎えるシリア危機。昨年、2016年に殺害された子どもの数は少なくとも652人に上るとされます。シリア国内では約170万人の子どもたちがいまだ学校に通えておらず、3分の1の学校が使えない状況です。
そのような中、シリアの子どもたちの教育はどうなっているのでしょう。シリア・UNICEFカミシュリ事務所から、西本敦子教育専門官によるビデオレポートが届きました。
UNICEFでは日本の皆さまからのご支援をもとに、各地の学校を修繕しました。ビデオレポートでは、壁の塗り替えやドアや窓の修繕を経てすっかり見違えるようになった学校で、子どもたちが笑顔で駆け回る様子が見られます。
ビデオレポートの中で西本専門官は「教育は紛争が終わるのを待つことはできません」と呼びかけます。教育は、学校生活を通じて日常生活を取り戻し、恐ろしい経験からの回復を手助けします。西本専門官は「シリアの子どもたちが教育を受けることは持続的平和への投資となる」と続け、紛争下のシリアで、教育がより良い未来への希望になると訴えます。
シリアの子どもたちが教育の機会を取り戻すのは喫緊の課題です。ぜひビデオレポートをご覧ください。