パレスチナ:紛争の甚大な影響、平和を求めるガザ地区の人々
2024年6月10日 パレスチナ発
2024年6月10日 パレスチナ発
紛争の甚大な影響を受けるパレスチナのガザ地区では、想像を絶する環境で人々が生活を送っています。ウィサームさん(43歳)は、4人の子どもたちと一緒に7カ月にわたって避難生活を続けています。「清潔な飲料水など、基本的な生活必需品が不足しています。水を手にするために1キロ以上歩いていますが、それでも清潔な水を手に入れることは難しく、汚い水で病気になってしまいます。」とウィサームさんが話します。彼女の子どもたちは、汚染された水や適切ではない衛生環境が起因する病気に苦しんでいます。「水不足のため、2週間に一度しか入浴できません。」ウィサームさんはそう付け加え、健康への深刻な影響を訴えました。
ナイワ・イブラヒム・アル・ダバッジさんも同様の経験をしています。「衛生状態が悪く、子どもたちが全員、肝炎にかかってしまいました。テント内は耐え難い温度になり、子どもたちは暑さで一晩中泣いています。子どもたちの精神状態も悪化し、極度の恐怖でお漏らしをしてしまいます。」衛生キットの配布で状況が緩和したものの、ナイワさんは、さらなる支援が必要だと語ります。
ハナーン・アル・ジャルジャウィさん(35歳)と5人の子どもたちも、深刻な影響を受けています。「ガザ市が空爆に遭った後、子どもたちは全員瓦礫の下から救い出されました。」ハナーンさんが当時の状況を振り返ります。「今はテントで暮らしており、子どもたちが全員肝炎にかかってしまいました。」ハナーンさんの一番下の娘は、生活用の水を汲むのに苦労していると言います。困難にも関わらず、ハナーンさんは希望を失っていません。「紛争が終わり、子どもたちが安全で幸せに暮らせる日が来ることを願っています。」
子どもたちの話からは、絶望的な状況が垣間見えます。視覚障がいを持つラマさん(11歳)は、「眼鏡を取りに、家に帰りたいです。友達と離れ離れになって寂しいです。また友達に会いたいです。」と話します。
UNICEFは影響を受けるあらゆる子どもたちに支援が届けられるよう、ガザ地区への安全かつ無制限の人道的アクセスを求めるとともに、即時かつ長期的な人道的停戦を呼びかけています。日本政府や豪州、スイス、スペインなどの各国政府や欧州委員会人道支援・市民保護総局、国連中央緊急対応基金の資金協力により、UNICEFはガザ地区の子どもたちやその家族の緊急の衛生に関するニーズに対応するべく活動を行っていますが、さらなる支援が切に必要とされています。本プロジェクトにより、影響を受ける家族の苦しみを和らげ、彼らの希望や尊厳の回復を支えるための活動が続けられています。
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