イエメン:国内避難民に必要不可欠な衛生キットを配布
2023年4月16日 イエメン発
2023年4月16日 イエメン発
過去8年間にわたって、世界で最も複雑な人道危機のひとつに直面しているイエメン。壊滅的な紛争や経済危機により、何百万人もの人々が人道支援を必要としています。
イエメンでは、1,530万人近くが清潔な水と衛生システムへのアクセスを必要としています。きれいな水や基本的な衛生施設を利用できないことの多い避難民の置かれている状況は、特に深刻です。加えて、現在も続く紛争や自然災害で水と衛生インフラへの被害が広範囲に及んでおり、状況は悪化しています。安全な水と衛生へのアクセスの欠如によって、コレラや急性水様性下痢症などの病気の感染が広がり、何十万人もの人々に影響が及んでいます。
最前線における支援
人々が直面する困難を緩和するため、UNICEFは日本政府の支援のもと、イエメンの避難民に必要不可欠な支援を提供しています。
UNICEFが実施している主な活動の一つが、基本的な衛生キットや女性の尊厳キットなど、必要不可欠な物資が入った即応メカニズムキットです。即応メカニズムキットは、紛争や自然災害によって自宅からの避難を強いられた家族の緊急かつ重要なニーズに対応するために作られています。
国内避難民キャンプが紛争や洪水の影響を受ける中、2022年、タイズ州には何度も避難民の波が押し寄せました。21州全体で40万人以上の新たな避難民がパートナーによって登録・支援されるなか、即応メカニズムによる最前線の支援は、タイズ州だけでも3,300世帯(2万3,100人)に届けられました。
UNICEFが配布する衛生キットには、洗剤石けん、固形石けん、タオル、爪切り、赤ちゃん用のたらいなど、必要不可欠な物資が含まれています。
即応メカニズム担当官のレイダン・アブドッラーは、このような状況下で支援を提供することの難しさを語ります。「最大の課題は、紛争で避難民が増加したことで、タイズ州における支援の需要が非常に大きくなっていることです。」
「タイズ州は広くて地域間の距離も遠いため、時間通りに支援物資を配布することが大変です。支援対象地域のボランティアと協力して啓発キャンペーンを行い、戸別訪問をして啓発活動をしています。」
イエメンの避難民への影響
日本政府とUNICEFによる支援は、イエメンの避難民を支えています。
フダイダ県から避難してきた教員のマフード・ハッザーアさんは、衛生キットを受け取って、「衛生キットに入っている物資で、私と家族は基本的な衛生習慣を続けることができます。」と話しました。
サヌアから避難してきたメルヴァト・アブドさんにとって、このキットは、現在置かれている状況下で衛生的な環境を維持するために大切なものとなっています。「精神的、身体的、社会的、経済的なあらゆる側面で、紛争は私たちに悪影響をもたらしています。この困難な状況を乗り越えるために、助けが必要なのです。」
家族が衛生キットを効果的に使用する方法を学べるようにするため、啓発セッションが行われています。このセッションでは、手洗いや個人の衛生、安全に水を保存・使用することの大切さを伝えています。
【関連ページ】日本政府の支援によるイエメンでのUNICEF支援事業