ブルンジ:簡易手洗い器でコミュニティに良い模範を
2021年3月1日 ブルンジ発
2021年3月1日 ブルンジ発
クロディーヌ・ンダイセンガさんは2歳になる病気の娘、ベラの体調を心配し、ブルンジ中央部にあるギテガ県ガササ丘で活動する地域の保健員のアンドレ・カブラさんの家を訪れました。
「新しく設置したの?」クロディーヌさんが家の庭に設置された新品の手洗い器を指さして話します。「最近届いたんです。素敵ですよね。」アンドレさんはそう語ると、石けんと水で手を洗うクロディーヌさんの子どもを抱き上げました。そしてアンドレさんの家に入り、ベラの診察を行いました。
アンドレさんは、ボランティアの地域の保健員です。ギテガ県で活動する他のボランティアのように、アンドレさんもマラリアの新しい管理手順に関する研修を受けました。そして、下痢や肺炎の簡単な症例の管理方法を再確認するための研修にも参加することができました。地域の保健員は、5歳未満の子どもの栄養不良の検査を行うための技術も習得しています。
きちんとした手順が確立されていることで、アンドレさんは患者の登録方法や検査方法、アドバイスや治療ケアの方法を把握しています。そして、重症の患者やより高度なケアが必要な場合は、適切な保健センターを紹介することもできます。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)禍では、アンドレさんのような地域の保健員はより危険にさらされます。「2月には11人の子どもの治療ケアを行いました。戸別訪問も行いましたし、たくさんのミーティングにも参加しました。」とアンドレさんが語ります。「感染を防ぐために、手洗いやマスクの着用、ソーシャルディスタンスなどの衛生対策を行うようにしていますが、簡単ではありません。それに、コストもかかります。」
「支給された物資は、とても役に立ちます。おかげで、今後数カ月間、正しい手洗いを徹底することができます。以前は、古くて汚い簡易的な手洗い器を使っていました。今は子どもを連れてきた人たちが良い手本を習い、家でも実践できます。そうすることで、COVID-19や手が清潔でないことが原因で起こる病気に感染するリスクを下げることができます。」と、アンドレさんが語ります。
ガササ丘では、マラリアや下痢などの症例が広まっています。「私たちの村から、きれいな水がある水源まで2キロ以上あります。衛生に関する継続的な取り組みにも関わらず、人々は今も汚い水や雨水を使っています。雨季の初めから4月にかけて、多くのマラリアの症例が見られます。」とアンドレさんが話します。
アンドレさんはクロディーヌさんの娘を診察し、合併症のないマラリアに感染していると診断しました。クロディーヌさんの娘は治療ケアを受け、安心して家に帰ることができました。近くに保健員がいることは、とても心強いものです。たくさんのアドバイスを受け、手洗いの模範例を見たクロディーヌさんは、すぐに自宅にもこのような手洗い器を設置したいと語ります。
日本政府の支援を受け、UNICEFはキブエ地区とリャンソロ地区において、コミュニティレベルでのCOVID-19感染予防策の強化を支援しています。これら2つの地区では、コミュニティを基盤とした子どもたちがよくかかる病気に対する総合的な管理プログラムが実施されています。アンドレさんのような419人の地域の保健員が、両地区で暮らす50万人以上の住民を担当しており、COVID-19の感染予防に最適な環境を整えるため、石けんや手洗い器の支援を受けました。そして何より、彼らボランティアの行動が、コミュニティの人々の良い見本となっています。