ソマリア:日本政府の支援で脆弱な子どもたちが学校で勉強を続けられるように―アシャが安全な生活と教育を受けるまで

2018年10月19日 ソマリア・モガディシュ発

UNICEF Somalia
2018年10月19日
紛争で避難を余儀なくされたアシャ(写真中央)とその家族は、やっとの思いでモガディシュの郊外にある安全な国内避難民キャンプにたどり着きました。アシャは今、脆弱な立場に置かれている子どもたちのためのUNICEFが支援する学校に元気に登校しています。
UNICEF Somalia/2018/Hashi
紛争で避難を余儀なくされたアシャ(写真中央)とその家族は、やっとの思いでモガディシュの郊外にある安全な国内避難民キャンプにたどり着きました。アシャは今、脆弱な立場に置かれている子どもたちのためのUNICEFが支援する学校に元気に登校しています。

2018年10月19日ソマリア・モガディシュ発

 

母親が亡くなったとき、アシャ・アブデュラヒ・ジャマは2歳でした。現在9歳のアシャは、普通の人が一生に経験するより多くの争い、別れ、そして避難生活を経験しています。

2018年8月、アシャの故郷中央ソマリアのヒーラーン州ブロ・ブルティで政府軍と反対勢力の衝突が起こり、アシャと家族は避難を余儀なくされました。家族はブクダに避難し、その後ベレトウェインへと移りました。

その後部族紛争でベレトウェインも安全ではなくなり、家族は再度避難を余儀なくされました。その時、アシャの父親はベレトウェインから350キロメートル離れたソマリアの首都モガディシュを目指すことを決意しました。アシャと8人の兄弟を連れて、最終的にモガディシュから13キロメートル離れた町外れにある国内避難民キャンプに無事たどり着くことができました。

 

給食を食べるアシャとクラスメート。無料で提供される学校給食は、新しく生徒を呼び込み、生徒が学校で学び続けるために大きな役割を果たしています。
UNICEF Somalia/2018/Hashi
給食を食べるアシャとクラスメート。無料で提供される学校給食は、新しく生徒を呼び込み、生徒が学校で学び続けるために大きな役割を果たしています。

 

アシャと3人の兄弟はキャンプでUNICEFがパートナー団体と協力して運営する学校に通い始めました。学校には安全な飲み水と十分な衛生設備が備えられています。無料で提供される学校給食は、新しく生徒を呼び込み、生徒が学校で学び続けるために大きな役割を果たしています。

 

UNICEFが支援している全ての学校と同様に、アシャの学校にも飲み水や衛生設備が備えられ、子どもたちが勉強に集中できるように環境が整えられています。
UNICEF Somalia/2018/Hashi
UNICEFが支援している全ての学校と同様に、アシャの学校にも飲み水や衛生設備が備えられ、子どもたちが勉強に集中できるように環境が整えられています。

 

日本政府による寛大なご支援のおかげで、UNICEFはモガディシュ郊外の20キロメートルにわたって国内避難民キャンプが集まるアフグーイェ通りに沿って50の学校を支援しています。この支援でアシャのような脆弱な子どもたち1万人に支援を提供することが可能になり、その多くが生まれて初めて教育を受ける機会を得ました。

UNICEFは2017年、ソマリアで紛争や干ばつの影響を受けた11万8,000人の子どもたちと10代の若者(うち46%は女の子)に教育の機会を提供しました。2018年は更に国中の12万人に支援を拡大しています。

 

日本政府による寛大な支援のおかげで、UNICEFはモガディシュ郊外の20キロメートルにわたって国内避難民キャンプが集まるアフグーイェ通りに沿って50の学校を支援しています。
UNICEF Somalia/2018/Hashi
日本政府による寛大な支援のおかげで、UNICEFはモガディシュ郊外の20キロメートルにわたって国内避難民キャンプが集まるアフグーイェ通りに沿って50の学校を支援しています。

「学校で勉強したり遊んだりするのが楽しいです。この学校に通うまで、できなかったから。」とアシャはいいます。「同い年の女の子と遊んで、一緒に給食を食べるのが好きです。私の夢は、みんなで仲良く平和に暮らしていくことです。」


 

【関連ページ】日本政府の支援によるソマリアでのUNICEF支援事業