未来への希望 ~東ティモールの女の子達への教育支援~
2015年10月11日 東ティモール発
東ティモールの中心部から遠く離れた丘の上にある村、ラウアナ・グロト。この村に、UNICEFの支援で新たに「子どもにやさしい学校」が建てられました。
この村に住む2人の少女、デルフィーナとエスぺランサは共に13歳。 遠隔地にある貧しい村で、2人のような少女にとって、教育は未来への希望を与えています。「以前の学校はひどいものでした。建物は崩れかけていて、椅子も足りず、教室はギュウギュウ詰め。雨の日には床が水浸しになっていました。」とデルフィーナは言います。
新たに建てられた「子どもにやさしい学校」では、安全に学べる設備とともに、新しい教材や教員への訓練に基づく充実した教育が提供され、子どもたちの学びを助けています。「今は学校がとても楽しいです。」恥ずかしそうに微笑みながらデルフィーナは言います。
新たに建てられた「子どもにやさしい学校」では、安全に学べる設備とともに、新しい教材や教員への訓練に基づく充実した教育が提供され、子どもたちの学びを助けています。「今は学校がとても楽しいです。」恥ずかしそうに微笑みながらデルフィーナは言います。
学校が大好き
東ティモールに住む多くの住民同様、デルフィーナの一家の暮らしも楽ではありません。
父親は既に他界し、病気の母親がわずかな収入で6人の子どもを育てています。デルフィーナも家の手伝いに多くの時間を費やしています。母親のオーランディナは悲しそうに言います。
「デルフィーナは私の面倒を見なければなりません。朝は学校へ行く前に井戸から水を汲み、朝食の支度。学校から戻ると、昼食を作って洗濯をし、それから夕食を作ります。」そのほかにも、デルフィーナはコーヒーの木の周りの芝刈りや収穫期にはコーヒーの収穫の手伝いもしています。友達と過ごす時間はほとんどありません。
そんな彼女にとって、学校は自分が本当に輝くことのできる場所です。
「学校が大好きです。」誇らしげにデルフィーナは言います。「算数も理科もテトゥン語(東ティモールの公用語の一つ)も宗教の授業も好き。学校ではいつもいい成績を取っています。クラスで一番なのよ。」そして彼女には将来の夢があります。「大きくなったら教師になりたいです。」
子どもたちが何よりも大切
エスぺランサの家も豊かではありません。母親は亡くなり、父親のマリアーノが子ども達を育てています。苦しい生活の中でも、マリアーノは子ども達全員に十分な教育を受けさせてやりたいと考えています。「子ども達が何よりも大切です。コーヒーを売って稼いだお金で、靴でも洋服でも本でも、必要なものは出来る限り買ってやりたい。」
マリアーノは、エスペランサにとってもアジアで一番若い独立国家である東ティモールにとっても、教育がとても大切なものだと考えています。「東ティモールが独立国家になった今だからこそ、子ども達は一生懸命勉強して成長していって欲しいのです。」
エスぺランサは新しい学校ができて、より充実した学習ができるようになったと言います。「学校が大好きです。たくさんのことが学べるし知ることができるから。」エスぺランサもデルフィーナと同じく、教師になりたいと考えています。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
UNICEFは子ども達がより多くのことを学べるよう、教師のトレーニングも支援しています。
エスぺランサはトレーニングの結果にすぐ気づきました。「前よりも、今の授業のやり方が気に入っています。たくさんのグループワークをするので、先生から学ぶだけでなく生徒同士互いに学ぶことができるんです。」
UNICEFは今までに東ティモールで59校の「子どもにやさしい学校」の建設を支援し、現在も62校に対し、教材提供や教師のトレーニングを含む支援を行っています。今後も引き続き、東ティモール政府と協力し、支援活動を続けていきます。