「女性とグローバル・キャリア – 日本の女性がもっと世界で輝くために、いまできること」2014年9月30日開催報告

2014年11月10日 東京発

UNICEF
2014年11月10日
「女性とグローバル・キャリア – 日本の女性がもっと世界で輝くために、いまできること」2014年9月30日開催報告
UNICEF/PPD Tokyo 2014/Matsueda

UNICEF東京事務所では、UNICEFニューヨーク本部より人事局長が来日する機会を捉え、2014年9月30日に「女性とグローバル・キャリア」をテーマにイベントを開催いたしました。

日本を始めとする世界各地で、グローバルに活躍できる女性が育まれ、その裾野が広がっていくことが、いま世界から求められています。そして、UNICEFもそうした人材を積極的に育成・発掘していきたいと考えています。

本企画では、民間、政府、国際機関など異なる分野で活躍する女性約30名を招待し、経験談や、参加者同士の意見交換を通じて、国内外での女性の活躍促進のためのヒントを模索しました。

ディスカッションでは、女性が組織でリーダーシップをとることについてや、仕事と家庭の両立などについて活発な意見が出て、議論が弾みました。

参加者の一人が女性はもっと高いポジションに就き、社会や組織を変えていかなくてはならないと発言すると、多くの参加者がうなずく様子が見られました。しかしその一方で、全ての女性がリーダーになりたいわけではないという点も考慮されるべきといった意見もありました。

また、別の参加者からは、本当に仕事の醍醐味や面白さ、やりがいを感じられるのはある程度のリーダーシップや責務がもてるようになってからであるという指摘もありました。このような意見からは、多くの能力ある女性が責任者としての経験ややりがいを感じる前の段階で家庭や様々な理由でキャリアパスからドロップアウトしてしまう現状を変えるために、制度や環境整備をする必要性が示唆されました。

企業で人事職に就いている参加者は、人事政策として、女性の働き方を10年という長期間の視点で支援できるような支援策を取るべきだと考えているという戦略を共有しました。また、これからは子育ての時間を確保できるようにする配慮だけでなく、刺激的な仕事を与えるという双方のニーズを満たさなければ、仕事をするモチベーションの維持にはつながらないだろうという意見が出されました。さらに、キャリアプランという主の車輪をしっかり作ることがまず大事で、介護や子育てを支援する制度という補助輪はその後に来るべきではないかという意見や、出産した女性の中には2年間産休を取りたい人とすぐ戻りたい人など様々な人がいるため、女性が自分に合った選択肢を選べる様に準備しておくことも重要であるという意見もありました。

議論は「女性幹部を何人または何割に増やす」といった数値目標の是非にも発展しました。数値目標が形骸化してしまうと失敗してしまうという意見や、数値目標があることで励まされている女性がいる現実があるという指摘も出ました。

 

約1時間のディスカッションの後は、ネットワーキングを目的としたレセプションが開かれ、様々な分野で活躍する女性同士、情報交換をしたり交流を深めていただくことができました。