日本政府、パキスタンのポリオ根絶にUNICEFを通じて3億6,000万円の支援を決定

2016年3月15日 イスラマバード発

UNICEF Pakistan
2016年3月15日
署名を行う松浦在パキスタン臨時代理大使とUNICEFパキスタン事務所副代表
UNICEF/Pakistan/2016 署名を行う松浦在パキスタン臨時代理大使とUNICEFパキスタン事務所副代表

2016年3月15日 イスラマバード発

 

本日、パキスタンにおける野生株ポリオウイルスの感染防止を支援するため、日本政府、国際協力機構(JICA)、UNICEFとの間で3億6,000万円の無償資金協力に関する合意書の署名が行われました。

今回の資金協力により、2016年に行われる10回の接種活動(モップアップキャンペーン)で使われる、5歳未満の子ども1,435万6,241人へのワクチン接種に充分な1,607万8,990回分の経口ポリオワクチンの調達が行われます。

パキスタンのポリオ根絶担当首相補佐官のアイシャ・ラザ・ファルーク上院議員は、日本の支援に称賛の言葉を贈りました。「日本政府は、継続してパキスタンの子どもを支援してくださっています。今回の支援は、ポリオウイルスが残るのがハイバル・ペシャワール回廊、カラチ、クエッタ地区の3カ所に絞られた、根絶活動における重要な局面で決定されました。」

「ポリオウィルスの感染率が低い時季の間に、高い効果が期待できるキャンペーンの展開に注力し、接種を受けられていないすべての子どもを見つけ出すことは、ウイルスを死滅させ、拡大を防ぐために非常に重要です。」ファルーク上院議員は述べました。

署名式にて、松浦純也在パキスタン臨時代理大使は、2015年のポリオ根絶プログラムが目覚ましい成果をあげたことに触れ、全関係者の連携・協力が重要であることを強調しました。「日本のコミットメント、およびパキスタン政府、UNICEFとの強い協力関係は、パキスタンにおけるポリオ根絶を達成するために今後も続くでしょう。」

 

署名式にて。
UNICEF/Pakistan/2016 署名式にて。

 

JICAパキスタン事務所の東城康裕所長は、「今回の資金協力が、パキスタンのポリオウイルスとの闘いの最終フェーズに弾みをつけることを期待しています。今、パキスタンはポリオ根絶の一歩手前にあり、来年中にポリオ感染が終結した国々に仲間入りできると望める十分な根拠があるのです。」と述べました。

パキスタンのポリオとの 闘いは大きな前進を遂げています。昨年、ポリオ感染で麻痺を発症した子どもの数は82%もの削減を達成し、2014年の306人から54人に減少しました。

ポリオ根絶プログラムは、実施するキャンペーンの回数よりもその質を重視するよう、主要な戦略上の転換が行われ、従来のキャンペーンで取り残されてきた子どもを探し出すことに重点を置き、第一線で活動するスタッフをポリオ根絶活動の中心に据え、緊急オペレーションセンターを設立し、事業の調整、計画、管理をしっかり行うことができるようにしました。これらが2015年に見られた改善につながったのです。

UNICEFパキスタン事務所のアンジェラ・カーニー代表は語りました。「日本政府からの今回のご支援は、これ以上ない重要なタイミングで決定されました。これから行われる予防接種キャンペーンは、パキスタンの歴史上、最も万端な準備の上で行われ、最も質の高いものの一つとなるでしょう。ワクチン接種キャンペーンが、全ての地域で完全に、そして継続的に実施されれば、今年こそパキスタンのポリオ根絶が達成されるかもしれません。」

日本政府はパキスタンにおけるポリオ根絶への取り組みに対し、1996年から支援を行っています。今までに約163億円が供与され、経口ポリオワクチンと不活化ポリオワクチンの提供や、ワクチン管理やコールドチェーンシステムの強化が行われてきました。

 

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