日本政府、アフガニスタンのポリオ撲滅と感染症予防に1,300万米ドルを拠出
2012年12月11日 カブール発
2012年12月11日 カブール発
アフガニスタン開発支援における主要援助国の一つである日本政府は、アフガニスタンの子どもと女性への支援を引き続き行うことを約束し、アフガニスタンのポリオ撲滅とワクチンで予防可能な感染症まん延防止のために、約10億6千万円(1,300万ドル)の資金協力を約束しました。カブールのインディラ・ガンジー記念病院において、スラヤ・ダリル保健大臣ご臨席の下、髙橋博史駐アフガニスタン大使とピーター・クローリーUNICEFアフガニスタン事務所代表との間で、交換公文の署名式が行われました。事業期間は12ヶ月間で、国際協力機構(JICA)の協力のもとで実施されます。
髙橋大使は、アフガニスタンにおける感染症まん延予防、特にポリオの感染防止対策のために日本政府が継続的な支援を行っていると述べました。大使は、「アフガニスタン、そして世界中からのポリオ撲滅に向けて、今、これほど近いところまで来ているときはありません。しかし、ポリオを完全に撲滅させるには、皆がさらに力を合わせて、協力関係を築き、最後の一押しをする必要があります。日本政府は、より健康でより平和なアフガニスタンを築き上げるため、保健省主導で行っているこのような対策を支援する機会を得られることをとても嬉しく思います」と話しています。
スラヤ・ダリル保健大臣は、アフガニスタン政府および国民を代表して、次のように感謝の意を表しました。「アフガニスタンの子どもたちが、予防可能な病気で命を落としたり、体が不自由になることは、許されないことです。子どもたちの命を守るためのあらゆる対策を支援することは、私たち全員の責任です。日本政府および日本国民の皆様は、アフガニスタンの保健開発を支援して下さる最も重要なドナーの一つです。子どもたちの命を救うための、日本の皆様による寛大な支援と長期的なコミットメントを本当に有難く思っています。」
今回の事業は、定期予防接種の実施範囲拡大による乳幼児死亡の削減を目標としています。はしか対策とともに、アフガニスタン国内におけるポリオウイルスの根絶を最終目標とするこの事業は、世界的なポリオ撲滅対策に大きく寄与することが期待されています。
UNICEFアフガニスタン事務所のピーター・クローリー代表は定期予防接種の重要性を強調し、次のように述べています。「アフガニスタンからポリオを根絶するには、「全国予防接種デー」のようなポリオ予防接種キャンペーンが必要です。さらに、アフガニスタンがポリオ・フリーの国であり続けるためには、拡大定期予防接種プログラムを通じて、ポリオ予防接種が全国的に一貫して行われることが不可欠です。日本政府は、このニーズを理解し、感染症まん延予防対策に著しく寄与しており、これは、日本の明確なビジョンと決意を表しています。」
ポリオは、人類を悩ます、しかし、根絶可能な数少ない病気の一つです。世界中の政府や人々は、20年以上に渡って、ポリオ撲滅のために協力を続けてきました。1988年以降の感染率は、世界中で99パーセント以上も減少し、現在、ポリオ常在国は、アフガニスタン、パキスタン、ナイジェリアの3カ国のみとなっています。
日本は世界的なポリオ撲滅対策の主要ドナーであり、ポリオのない世界、そして、子どもと女性がワクチンで予防可能な病気から守られる世界というビジョンを、実際の行動で示してきました。日本政府の持続的な支援は、アフガニスタン保健省が、UNICEFやWHO(世界保健機関)などのパートナーの技術支援を受けて、ここ数年でポリオ撲滅対策を拡大することを可能にした大きな要因の一つです。