ザンビア:コミュニティを基盤としたコレラ対応で、ラストマイルにまで支援を届ける

2024年10月1日 ザンビア発

UNICEF Zambia
2024年10月01日
戸別訪問を行うUNICEFのスタッフと住民の男性。
UNICEF Zambia/2024/Simwanza

2024年10月1日 ザンビア発 

ザンビアの首都ルサカから850キロメートル以上離れた場所に位置するチャマ郡の穏やかな農村、イトゥバ村。マラウイとの国境にほど近いこの村には7,000人近くが暮らしており、この地域で栽培されるチャマ米と、藁ぶき屋根が点在する絵画のように美しい風景で知られています。しかし、この長閑な景色と裏腹に、コミュニティの人々はコレラの脅威に直面しています。 

ザンビアでは1977年頃から、特に水と衛生インフラが不十分な地域でコレラとの闘いが続いています。コレラが多数発生しているルサカからは遠く離れているものの、地理的に孤立しているイトゥバ村は衛生的な環境が整っておらず、安全な飲料水へのアクセスも限られているため、村の住民がコレラに感染する危険が迫っています。 

この状況に対応するため、18人の地域のボランティアが戸別訪問を行い、リスクコミュニケーションとコミュニティへの関与(RCCE)を促進させるための活動が行われました。この取り組みは日本政府の資金協力によって2024年7月に始められました。904世帯を訪問し、地域のボランティアは驚くべき現実に直面しました。トイレがある世帯は、半数にも満たなかったのです。これは、コレラとの闘いに決定的な影響をもたらします。 

地域のボランティアは村長や地元の保健施設と協力し、コミュニティを巻き込んで活動を行いました。村長は各家庭に3週間以内にトイレを設置することを目標とし、コミュニティの人々がトイレや簡易手洗い装置の作り方を学べるよう、地域のボランティアが実演をしながら説明を行いました。家族や近所の人を守りたいという願いのもと、コミュニティの人たちがトイレを設置し始めました。この取り組みは著しい成果を遂げ、213世帯がトイレを設置し、適切な衛生設備が整った家庭は498世帯から711世帯にまで増加しました。 

イトゥバ村で生まれ育った40歳のタヤニ・マヴーラさんも、ボランティアの訪問を受けてトイレを設置することを決めました。「昔使っていたものを思い出しながら、家族のためにトイレと簡易手洗い装置を作りました。トイレができてから、下痢になることが減りました。」と、タヤニさんが誇らしげに語りました。 

簡易手洗い装置の使い方を見せるマギー・ルングさん。
UNICEF Zambia/2024/ Simwanza 衛生習慣を促進させるため、簡易手洗い装置の使い方を見せるマギー・ルングさん。

この村で30年以上暮らしているマギー・ルングさんも、地域のボランティアから衛生習慣の重要性を聞き、隣人に借りるのをやめて家族のためにトイレを作りました。「トイレができたことで、特に子どもたちが屋外排泄をすることが減り、下痢になることが少なくなりました。」マギーさんが安堵の表情で語ります。 

それ以来、タヤニさんもマギーさんも変化の担い手となって、地域の人たちに適切な衛生習慣の重要性を伝えています。イトゥバ村の人々の一致団結した取り組みのおかげで、コレラにぜい弱だったコミュニティがエンパワメントされ、彼ら自身の健康と未来のために動き出しました。 

これはコミュニティの人々の団結力と、イトゥバ村の精神力の高さを表す物語であり、共通の目標に向かって一致団結すれば、どんなに人里離れた村でも公衆衛生の課題に立ち向かうことができるということを証明する物語でもあります。 

タヤニさん一家の伝統的なトイレと簡易手洗い装置。
UNICEF Zambia/2024/Lukundo Simwanza タヤニさん一家の伝統的なトイレと簡易手洗い装置。

「この村にコレラの感染を防ぐ方法を伝えてくれたザンビア政府に感謝します。また、診療所の職員に研修を行い、村で戸別訪問を行って情報を伝えてくださった日本政府とUNICEFにも感謝します。研修はコレラの予防に役立つので、とても助かります。」とイトゥバ村のゴマ村長が語りました。 

 

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