パレスチナ:紛争の最中にあるガザ地区の子どもたちの家族との絆を守る、身元確認用リストバンドを配布

2024年8月28日 パレスチナ発

UNICEF State of Palestine
2024年8月28日
身元確認用リストバンドを受け取る子どもたち。
UNICEF/UNI580024/El Baba

2024年8月28日 パレスチナ発

2023年10月以降、ガザ地区の子どもたちは危険に晒され、彼らの生活は激変を続けています。少なくとも、1万9,000人の子どもたちが親や養育者と離れ離れになり、恐ろしい状況下で自分の力だけで生活することを余儀なくされています。

ガザ地区に暮らす230万人のパレスチナ人の90パーセントが、破壊され、かつての姿が跡形もなくなった町の中を避難し、不慣れな土地で生活を送っています。水や食料を手にするためには、時には遠く離れた場所まで行かなくてはいけません。日々の水と食料の確保も、子どもたちを含む家族で分担して行っています。そして、攻撃や避難命令によって、ある日突然家族が離れ離れになることもあります。

UNICEFは日本政府と協力し、ガザ地区の様々な場所に暮らす子どもたちに、身元確認用のリストバンドを配布しました。

ガザ地区南部で身元確認用リストバンドを受け取った子どもたち。
UNICEF/UNI580015/El Baba ガザ地区南部で身元確認用リストバンドを受け取った子どもたち。

リストバンドには、子どもの名前と生年月日、家族の電話番号が記入されており、子どもたちが家族と離れ離れになってしまった際に、家族との再会の手助けとなります。このリストバンドは主に、名前や電話番号を言ったり覚えたりするのが難しい6歳以下の子どもたちに用いられていますが、保護者の判断によって7歳以上の年齢の子どもたちに使用することもできます。年齢の高い子どもたちのいる親には、子どもたちが必要な情報を自分で覚えられるように支えてあげるように伝えています。

ガザの子どもたちは既にあまりにも多くのことを経験し、推定100万人とされるそのほとんどの子どもたちが、トラウマを対処するための力となるメンタルヘルスや心理社会的サービスを必要としています。そのため、UNICEFはパートナーと協力して、支援を受けるにあたって子どもたちたちが家族が離れ離れになることへの不安をより募らせることがないように配慮しながら、リストバンドを配布する際には、このリストバンドが子どもたちを守る手段となることを子どもたちに説明しています。

ガザ地区南部で、子どもたちに自分の名前や両親の名前を覚える方法を教える様子。
UNICEF/UNI580006/El Baba ガザ地区南部で、子どもたちに自分の名前や両親の名前を覚える方法を教える様子。

親を伴っていない子どもたちや親と離れ離れになった子どもたちは、より搾取や虐待を受ける可能性が高まります。ガザ地区のほとんどの場所で食料と清潔な水が不足しており、保護者のいない子どもたちは飢餓や栄養不良のリスクがより高くなります。2024年6月時点で、9,500人以上の子どもたちが急性栄養不良と診断されており、人道支援関係者は、ガザ地区全体での飢餓の拡大を警告しています。

命を脅かすこの状況下に対処できるように子どもたちを支えるためには、彼らに安心感を与え、サポートできる家族と一緒にいられることが重要です。

身元確認用リストバンドを身に付ける子どもたち。
UNICEF/UNI580020/El Baba 身元確認用リストバンドを身に付ける子どもたち。

UNICEFはまた、このプログラムによって、母親や養育者たちに、子どもたちが遊びやその他の活動を通じてトラウマに対処できるようにするための方法について、啓発活動を行っています。

UNICEFは日本政府の資金協力のもと、ガザ地区の子どもたちとその家族に対して、水と衛生や栄養サービスに加えて、メンタルヘルスや心理社会的支援、家族強化プログラム、暴力の予防に関する支援を提供しています。

 

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