日本政府、COVID-19パンデミック下のキューバにおける保健システムの強化のため、UNICEFに3億2,600万円の無償資金協力を供与
2021年10月27日 キューバ発

2021年10月27日 キューバ発
本無償資金協力は、コールドチェーン整備のための機材や物資の調達といった優先分野におけるキューバ共和国の保健システムの強化を目的としており、ワクチン接種の拡大や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による合併症の診断と適時の対応に寄与するものです。そして、ワクチンや母子保健、保健・衛生教育、手洗いなどの優先課題における保健ケア従事者の能力強化と防護具の提供を行います。
本事業では、保健分野における行動変容とセルフケア文化の普及のためのコミュニケーションや教育活動を通して、コロナ禍の保健教育に焦点をあてた啓発活動や開発のためのコミュニケーション(C4D)を行います。
また、母子保健やCOVID-19に関連する科学の躍進についてのエビデンスの収集やナレッジ・マネジメントを行います。
そして、トレーナーの養成を通じて国の保健システムの制度的・技術的な能力強化が行われます。その結果、訓練で得られた知識は約5,000人のプライマリーヘルスケア専門家に共有されます。
国内の7つの県にあるワクチン接種センターが支援を受け、キューバの全人口の59%以上に相当する660万人が、COVID-19ワクチンの接種を受けられるようになる見込みです。
また、13の産科病院のサービスを強化することで、37万5,600人以上の子どもや若者と約1万9,200人の妊婦が恩恵を受けます。
本事業において、国の保健システム強化は、キューバ国民の保健サービスの質の向上に寄与する長期的な投資として捉えられています。
日本政府の協力によって実施される本事業は、キューバ政府のCOVID-19の管理と封じ込めに関する国家対応計画と保健分野におけるUNICEFの緊急対応計画に沿うもので、外国貿易・外国投資省や公衆衛生省、県の保健局、ビオ・クーバ・ファルマ社、フィンレイ・ワクチン研究所、遺伝子工学・バイオテクノロジーセンター、国連人口基金(UNFPA)とのパートナーシップにより実施されます。
UNICEFキューバ事務所代表のブランダオ・コは、「日本政府と国民の皆様、そしてUNICEFがキューバと共同で取り組む本事業は、協力と友情の絆を示しています。日本政府の寛大なご支援のおかげで、COVID-19のパンデミックに立ち向かうキューバの取り組みがより強化されるでしょう。」と述べました。
【関連ページ】日本政府の支援によるキューバでのUNICEF支援事業
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