日本政府、イランの洪水の影響を受けた子どもたちを支援するため、UNICEFに180万米ドルを提供
2019年6月26日 テヘラン(イラン)発

2019年6月26日テヘラン(イラン)発
日本政府はイラン・イスラム共和国で発生した最近の洪水の影響を受けた子どもたちを支援するため、UNICEFに対して180万米ドルの緊急無償資金協力を提供しました。 UNICEFは本支援により、洪水の甚大な被害を受けた最もぜい弱な女性と子どもたちに水と衛生、保護、教育分野における人道支援を行います。
UNICEFイラン事務所代表のウィル・パークスは齊藤貢 駐イラン大使に表敬訪問を行い、日本政府の寛大な支援に対して心から感謝の意を伝えました。「UNICEFは国内のパートナー団体と協力して、最もぜい弱な立場に置かれている災害による影響を受けた子どもたちやその家族を支援し、彼らの健康が守られ、教育や保護を受け続けられるようにするため、洪水発生後から絶え間なく活動してきました。」とパークス代表が語りました。
齊藤大使は日本とUNICEFの緊密なパートナーシップを再確認すると共に、「誠に残念ながら最近の洪水は大きな被害をもたらし、女性や子どもを含む多くのイランの人々が緊急に支援を必要としています。UNICEFを通じた保健や教育、保護の分野における人道支援が、苦しい状況を緩和する一助となることを願っています。」と述べました。
今年3月に破壊的な洪水がイランの4分の3の州を直撃し、1,000万人の生活に影響が及んでおり、その半数は子どもたちです。この洪水により、多数の教育や保健施設が半壊または全壊しました。 イラン保健省の緊急の要請に応じると共に、子どもたちの予防接種が中断されないようにするため、UNICEFはワクチンを運ぶ保冷箱と冷蔵庫を各地に届けるべく、これらの物資を海外から調達しました。洪水の発生から約3カ月が経ちますが、洪水の被害を受けたイランの子どもたちのニーズは日を追うごとにますます急を要しており、更なる緊急支援物資が必要になっています。
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