日本政府、地震の被害を受けたネパールへ、UNICEFを通じて300万米ドル(約3億5700万円)の支援を決定

2015年5月15日 東京発

UNICEF
2015年5月15日
避難所で夕飯の支度をする親子
UNICEF/NYHQ2015-1232/Sekhar Karki
避難所で夕飯の支度をする親子

2015年5月15日

 

日本政府は、ネパールにおける地震の被害を受けた子どもや家族に対し、UNICEFを通じて300万米ドルの支援を行うことを決定しました。

ネパールでは、地震による被害を受け人道支援を必要としている人は420万人を超え、その40%ほどにあたる170万人が18歳未満の子どもたちです。UNICEFでは同国政府や他協力団体と連携していち早く支援を開始し、水と衛生、教育、保健、栄養、子どもの保護の分野で活動しています。

今回の日本の支援により、UNICEFは被災者への安全な飲み水の提供と、衛生状態の改善のための活動を行います。給水車や貯水タンクの設置、破損したタンクやパイプラインの修繕などを行って安全な飲み水の供給を確保するほか、避難所や野外病院などの保健施設で、男女別の仮設入浴所の設置を行います。さらに、5,500基のトイレを避難所や被害にあった家に設置し、25,000家庭に衛生キットを配布します。このほか、協力団体と共に25万人を対象に衛生に関する啓発キャンペーンを行い、地元のラジオを通して衛生に関する情報を拡散したり、ボランティアや地元のリーダーたちを通してコミュニティに直接情報を伝えることで、衛生状態の改善を目指します。

避難所で祖母の腕に抱かれて眠る乳児
UNICEF/NYHQ2015-1263/Zammit
避難所で祖母の腕に抱かれて眠る乳児

震災前のネパールでは、都市・農村地域ともに人口の約90%が安全な水を利用することができていました。しかし、現在は地震により水の供給が困難となっているほか衛生環境も悪化しており、推定では420万人が緊急に水や衛生の分野での支援を必要としています。

UNICEFネパール事務所代表の穂積智夫は、「ネパールの復興までの道は、長いものになるでしょう。この国特有の山々が連なる美しい地形は、開発においては時として非常に大きな障害となります。もともと貧困が広がっていたこともあり、この美しい国に住む人々、特に人口の半数近くを占める子どもたちは、これから長期にわたる持続的な支援を必要としています。今回、被災地の子どもや女性たちに対し日本政府から頂いたご支援に心から感謝致します。ネパールの子どもたちの支援をUNICEFが続けていけるよう、皆様からの温かいご支援をお願い申し上げます。」と述べています。

 

【関連ページ】日本政府の支援によるネパールでのUNICEF支援事業


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