ミャンマー洪水支援:被災した子どもたちへの教育分野の緊急援助を通じた災害リスク軽減に日本政府とUNICEFが連携

2015年10月8日 東京発

UNICEF
2015年10月08日
洪水被害にあったチン州-道路や橋の崩壊で遮断された支援物資の輸送路
UNICEF/Chin 04/Badrul Hassan
洪水被害にあったチン州-道路や橋の崩壊で遮断された支援物資の輸送路

2015年10月8日

 

日本政府は、ミャンマーにおける洪水の甚大な被害にあった地域での教育分野に対し、UNICEFを通して1,000万米ドル(約12億円)の緊急無償資金協力を行うことを決定しました。

UNICEFはこの拠出により、ミャンマー政府と共にチン州とラカイン州の洪水被害地域にて教育分野の支援を実施します。UNICEFが同国社会福祉・救済再復興省と共同で実施した子どもの脆弱性リスク調査によると、ミャンマー国内で最も貧しいこれらの州では、災害時子どもたちが最も脆弱な立場におかれます。今回の支援では、災害に強い学校づくりを実施していくための良い先行例となるよう、これまでよりも災害に強い建設基準で約30の小学校を新たに建設し、約75の学校の修復も行います。

UNICEFミャンマー事務所代表のベルトラン・ベンヴェルは、「UNICEFは、”build back better” (災害前よりもより良い社会づくり)の理念のもと、災害リスクを軽減することを念頭に置きながら教育分野での復興プロセスを進められるよう、ミャンマー政府を支援しています。その中には、教育関係者や学校の先生、そして児童に対し緊急事態に対する意識を向上させる支援が含まれます。」と説明しています。

チン州の学校で避難生活を送る子どもたち
UNICEF/Chin 09/Badrul Hassan
チン州の学校で避難生活を送る子どもたち

ミャンマーは、アジア太平洋地域で最も災害リスクの高い国の一つですが、子どもたちや家族を災害の危険から守る様々な方法があります。同国政府は脆弱性を軽減しながら復興を進めることを目指し、災害リスク軽減を持続可能な開発戦略の柱に位置付けており、UNICEFもこの復興計画を支援しています。

本プロジェクトでは、学校の建築および修復を行うことによって、一年目に約12,000人の子どもたちが、二年目にはさらに約3,000人の子どもたちが再建・修復された学校で学ぶことができるようになります。さらに、2,400人の校長と9,000人の教師を対象に、主に心理社会的サポートと災害対策について研修を行い、これにより年間30万人の児童が恩恵を受けることが見込まれます。

前述のベンヴェルは、「今回の日本政府からの寛大なご支援は、洪水の被害にあった子どもたちに公平な教育の機会を保障するために不可欠なものです。UNICEFは日本政府と共に、被災した学校において教育と学習の機会が継続され、ミャンマーにおける災害対策が強化されるよう、取り組んでいきます。そうすることにより、子どもたちは緊急事態にはどのような行動をとるべきなのかを学び、先生は心理社会的サポートを提供するスキルを身に付けることができるのです。」と強調しました。

 

【関連ページ】日本政府の支援によるミャンマーでのUNICEF支援事業


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