シリア:紛争の影響を受けた保健センターの修復で、子どもたちの命を守る保健ケアを提供
2024年7月24日 アル・ダヘリアヤ(シリア・ハマ県)発
2024年7月24日 アル・ダヘリアヤ(シリア・ハマ県)発
「2015年、この診療所は紛争の避難民を受け入れるための避難所になりました。」ハマ県にあるアル・ダヘリアヤ保健センターのアミーナ所長が話します。そのため、基本的な保健ケアサービスは近所のプレハブ小屋で提供されていました。「プレハブは衛生状態が良くなく、苦労しました。適切なインフラが整っていないため、人々が安全で衛生的に保健ケアサービスを利用することが難しかったのです。」
この保健センターはメンテナンスが行き届かず、避難民を受け入れた際に建物が損傷してひどい状況になっており、使用することができませんでした。
UNICEFは日本政府の資金協力のもと、2023年10月から2024年3月、アル・ダヘリアヤ保健センターの修復を行いました。サービスの提供が再開され、この地域における保健ケアの質が向上しました。
この支援には、新たな下水道と給水網の設置、障がい者用トイレを含む衛生施設の修復、電力ネットワークの維持と改善、壁や床、ドアの修復、棚や扇風機の提供が含まれます。
現在このセンターには15人の保健員が勤務しており、子どもの予防接種や健康相談、栄養支援、外来診察、歯科、リプロダクティブ・ヘルスなど、周辺地域の1万8,000人に様々な保健ケアサービスを提供しています。
「毎日60人以上の患者が訪れます。支援によって保健センターが機能的になり、利用者にとっても保健員にとっても居心地の良い空間に生まれ変わりました。インフラと衛生設備が改善されたことでサービスの質が大幅に向上し、コミュニティの希望の源となっています。」とアミーナ医師が語ります。「センターが再開されて人々が質の高い保健ケアサービスを利用できるようになり、子どもたちのウェルビーイングと健やかな成長に良い影響をもたらしています。」
「近くの保健センターでこのような保健サービスを受けられるのは、本当にありがたいです。交通費も診察料も薬代も心配しなくていいのですから。今日はマリアムとモハメドが喉が痛いと言っているので、診察を受けに来ました。」と、子どもたちと一緒に診療所を訪れた父親が話します。
生後8カ月になるモハメド・アリちゃんは、定期予防接種を受けるために保健センターを訪れました。「このような質が良くて利用しやすいセンターがあるのはありがたいです。家族の健康のニーズを満たすことができます。」と、モハメドちゃんの父親が話します。「ここの保健員は知識が豊かで、とても親切です。」
「腕が痛かったんです。先生に治療をしてもらって、薬をもらいました。」と、父親と一緒にセンターを訪れた8歳のアリくんが話します。「息子はここで安心して治療を受けられます。私立の病院に連れていく金銭的な余裕はありません。近くにこのような保健センターがあることに感謝しています。」と、アリくんの父親が話します。
シリアでは、プライマリ・ヘルスケア・システムの半数が停止したままとなっています。5分の2の郡でプライマリ・ヘルスケア施設が機能しておらず、人々は医療ケアを遅らせるか、金銭的な余裕があれば遠くの施設までケアを受けに行くしかありません。UNICEFは養育者を支援し、子どもたちの保健や栄養の状態を改善するため、損傷を受けた保健センターの修復に力を入れています。
2023年以降、UNICEFはシリア全土の58カ所の損傷を受けた保健・栄養センターを修復しました。加えて、現在39のセンターに復旧支援を行っています。UNICEFはこれらのセンターで58万人以上に支援を行い、基本的な保健・栄養サービスへのアクセスを提供しています。これらの活動は、日本政府やGAVIワクチンアライアンスの資金協力によって可能となりました。
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