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UNICEF日本人職員インタビュー

 

第4回 ブルキナファソ事務所 教育プログラムチーフ 渋谷朋子

© UNICEF/Burkina Faso/2015
小学校を視察している様子

インタビュー実施日:201519

西アフリカのUNICEFブルキナファソ事務所では、国際スタッフと現地スタッフを合わせて94人が働いています。その中で、私は教育分野のチーフとして、教育関連のプロジェクト全体を監督しています。

 

ブルキナファソでのUNICEFの教育プロジェクト
UNICEFがブルキナファソで実施している教育のプロジェクトでは、教育の質も量も向上させるために、小学校の建設、教員の教育、(男子に比べて教育を受ける機会の少ない)女子や障害児などへの教育などを行っています。

また、ブルキナファソには隣国のマリからやってきた3万人以上の難民が暮らしていて、そのうち17千人以上が子どもです。そうした子どもたちへの教育を、難民キャンプで実施しています。

さらに、大人の女性に対する識字教育も行っています。UNICEFが支援をしている子どもたちの母親でもある彼女たちには、識字教育の教材・トピックとして、栄養や衛生について取り上げることも多くあります。そうすることによって、彼女たちの知識を助け、家庭での栄養や衛生の状況改善につなげることが狙いです。

 

UNICEFで教育の仕事に就こうと思ったきっかけ

大学を卒業後、新聞記者として働きました。記者として教育分野を担当し、教育や社会問題などについて記事を書いているうちに、『人の可能性を広げる』という教育の役割や大切さをとても感じるようになったことが、この仕事を目指すようになったきっかけです。新聞記者を辞めて、青年海外協力隊員として2年間ガーナの村の学校で働いた後、イギリスの大学院で修士号を取得しNGO勤務などの経験を経て、2005年からジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(JPO)としてUNICEFの職員としてのキャリアをブルンジ事務所でスタートしました。

 

仕事と子育ての両立中!

現在、10か月になる子どもがいます。出産して2か月半で職場に復帰しました。仕事中は、ベビーシッターを雇っています。日本だとなかなかベビーシッターを雇うわけにはいかないですから、これはフィールド(現場)のいいところです。他の職場も経験しましたが、比較するとUNICEFは子育てへの理解があると思います。しかし、教育分野のチーフとして、仕事の妥協はできません。仕事と子育ての両立をするため、家に帰ってからまた仕事をするなど、工夫しています。

 

UNICEFの仕事の中で一番思い出に残っていること

201410月に、現在のブルキナファソの事務所での仕事を開始したのですが、その前はギニアビサウ共和国のUNICEF事務所で3年半勤務していました。

2011年に、日本政府の支援で、小学校1年生~4年生までの全教科の教科書を作成し配布したのですが、その時のことが忘れられません。教科書をもらった子どもたちが、あまりの嬉しさに歌って踊ってくれたんです!喜びを全身で表現している様子は、今でもはっきりと覚えています。

また、ギニアビサウでも女性に対して識字教育をしていたのですが、生徒である女性の一人が、生まれて初めて息子に手紙を書くことができたと喜んでくれたことも思い出に残っています。

 

ブルキナファソでの日本政府の支援

教育の分野ではありませんが、日本政府は2013年度の補正予算で、保健・栄養・水衛生分野にまたがるプロジェクトを支援しています。20142月から11月に事業を実施しました。

この事業では、予防接種の冷蔵システムを強化したり、栄養不良の子どもたちの栄養改善を目的として35千人の子どもに栄養補助食と基礎薬品を配布したりしました。また、水設備の設置・修理や、手洗い器や衛生キットの配給も行いました。日本政府による支援は、全国メディアで広く報道され、全国で歓迎されました。

 

今後の展望

全世界の学校に通っていない学齢児童5,718万人の内、52%がアフリカの子ども達です。この子ども達は教育を受けていないせいで将来の選択肢も限られ、貧困や飢餓から脱することが一層困難で、時に暴力や虐待の被害者になったり知識があれば予防できたであろう病気に掛かったりします。また、例え学校に通えていても教育の質が悪いせいで、必要な知識を学べないまま中退してしまうケースも多々あります。この様な子ども達が、少しでも質がいい教育を通して将来の可能性を広げられる様、私は今後もUNICEFでアフリカの教育に携わっていきたいと思っています。

© UNICEF/Burkina Faso/2015
日本の支援によって建てられた水設備。 母親たちが、きれいな水を使うために集まってきている。

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