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【ビジビリティ・イベント・活動】

【7月4日】もうすぐ設立1周年を迎えるボイス・オブ・ユースJAPANの事務局メンバーにインタビューしました!-すべてのユースが秘めた想いを気軽に社会に伝える場。ユースが想いを受け取る場。ユース同士が繋がる場。-

 

現在、世界では1024歳の若者が18億人以上います。世界的に見ると、多くの若者が自身の可能性に気づいておらず、また自分の声は聴いてもらえないと感じています。このように、世界の人口の実に25%も占めている彼ら若者の声は、社会の中では大きいとは言えません。しかし、彼らは未来の100%を担っています。201810月、UNICEF東京事務所と日本ユニセフ協会、ボイス・オブ・ユースJAPAN事務局が協働して、「ボイス・オブ・ユース JAPANVoYJ)」をつくりました。VoYJは若者の自由な考え方で形作られた思いや実際の「声」、社会問題に対する意見、インタビュー記事などを共有するオンライン・プラットフォームです。

 

今回は、VoYJの立ち上げに携わったVoYJ事務局の飯山智史さんと町田紘太さんに、VoYJが始まってもうすぐ1年が経ついま、当時を振り返りながら、VoYJを立ち上げるにあたっての経緯や想い、そして今後の活動について、話をお伺いしました。(聞き手:UNICEF東京事務所インターン 西澤紫乃)

日本の若者に合うVoices of Youthを目指して

(町田さん(左)と飯山さん(右))

Q.UNICEFの若者に対するエンパワーメントの一環として、若者が自分の意見を自由に、安全に表現する場所を提供するために1995年にUNICEF本部で設立されたVoYですが、初めてVoY知ったきっかけや、VoYJ立ち上げに参加しようと思った理由を教えてください。

飯山さん(以下、I):

UNICEF東京事務所コミュニケーション専門官の佐々木佑さんから声をかけて頂きました。VoYの活動は各国に展開されています。オンラインで自由に意見を表現するプラットフォームの設置を基本として、どのような内容を発信したいのかといった若者の情熱を発掘するプログラムなど様々な活動が展開されており、その取り組みは多様です。そして、日本の若者に対してもそのような場を作ろうとお話をいただいたのがVoYを知ったきっかけです。

町田さん(以下、M):

僕もそのとき、はじめてVoYの存在を知りました。こんなのあるんだ、と。

  (I):

VoYを初めて知ったとき、一見すると掲示板のような形で気軽に書き込めるような一面もあれば、社会問題、環境問題など、社会を変えていこうといった意識があるトピックも含まれるなど社会性の高い一面もあると思いました。普段の生活では、自分の興味ある分野や学んでいることについてであれば、自分の意見を発することや友人と意見を交わすことはあります。ただ、それ以外の分野、例えばジェンダーなどのトピックに関して、話す機会はあまりありませんでした。僕以外にも、普段思っていることはあるけれど、それを自分の意見として発信するのは憚(はばか)られるという学生は多いと思います。発信するほどでもないと思ってしまうこともあります。だから、そういったトピックに関して、気軽に発言できる機会や場があるのはいいなと思いました。

M):

若者一人一人の想いをフランクに、自由に書いているという点が印象的でした。社会には、なかなか意見を発することができない人やできない立場にいる人もいると思います。でも、VoYのようなオンライン・プラットフォームを通してなら、自分の想いを伝えることができる、声なき声を拾うことができると思い、魅力を感じました。

Q.VoYJの特徴はその立ち上げから若者が関り、若者たちが主体となって運営を行っているところですが、立ち上げの段階では、事務局はどんなことをしていたのですか?

  (I):

まずは、どういう組織体制にしようかという話になり、現在の組織体制のように、運営部、編集部、広報部という3つの部を設立するところから始まりました。また、VoYJ事務局として正式に活動を開始するにあたって、記事の投稿をどのような形で進めるのかなど、マニュアルや基本方針を作成するようなところもありました。

M):

記事について、どこまでの内容を投稿するのかといった議論もしましたが、そういったことは僕たちは経験がなく初めてのことだったので、日本ユニセフ協会やUNICEF東京事務所の方々に教えて頂きました。ただ、VoYをそのまま引き継いで日本語版にするのではなく、日本の若者文化に合うのはどんなものだろうと、みんなで考えながら作っていきましたが、事務局メンバーそれぞれが意見を持っていて、まとめていくのが大変でした。 

(VoYJのロゴとUNICEF事務局長ヘンリエッタ・フォアのメッセージ)

心に秘めた想いを抱えた若者との交流

Q.実際に2018年10月に活動が始まってからは、どうでしたか?

   (I):

この点については、今も継続して考えていることですが、ホームページ作成の技術を学んだことが今までなかったので、セキュリティーや、どうやったらホームページを訪れる人にとって見やすいかなど考える必要があり、それは大変でした。伝えたいことを思うように、ウェブサイトの上で表現するのはとても難しく、日々、メンバーと議論しあっています。

一方で、活動のなかで嬉しかったことは、自分が声をかけて投稿してくれたライターの記事(「時代が変わる、男女らしさの壁を越えていけ。」)の反響が大きかったことです。この記事を通して、VoYJへのアクセスも増えました。いろんな人が見てくれているという嬉しさもありますが、同時に、自分がいいなと思った若者の意見が世の中にも広まったということにも嬉しさを感じました。また、継続的に記事があがっていることがVoYJ自体の魅力度にも関係していて、重要なことだとも思うので、ライター募集も積極的に行うなど、工夫もしています。

M):

事務局もライターとして記事を定期的に投稿しています。自分の想いだけではなく、UNICEFの活動など、社会問題に対する取り組みも発信しています。そして、日本独自の取り組みとして、VoYJではオンラインの意見交換だけでなく、実際に会って話し合う“オフライン”の活動も行っています。オフラインのイベントを通して、VoYJをお堅いものだと思ってほしくなかったという意図があります。それに若者であっても、すべての人がインターネットを使っているわけではないという意見もあったので、そういった若者に対して、VoYJを知ってもらう場にしたいと思って企画しました。

(若者の意見が世の中にも広まったことを実感できると嬉しいと語る飯山さん)

 Q.記事の投稿やインタビュー、オフライン・イベントなど、様々な活動を通して印象に残っていることはありますか?


M):

オフライン・イベントで印象に残っているのは、意見を発信する場を求めている若者が多かったところです。Facebookでの投稿は友達が見ているため、長文の投稿は意識が高いと思われがちで発信しづらいですが、VoYJだと匿名で意見を発信することができますし、UNICEF東京事務所や日本ユニセフ協会の方々のサポートがあるため、参加者の若者やライターは安心して意見を発表してもらえています。心の中では熱い想いを持っているのに、立場上、環境上、自分の考えをなかなか言い出せない若者が多いことがわかりました。

 

 (I):

(インタビュー記事について)国連職員の方々へのインタビュー前は、国連職員の方がどんな人でどういうことをしているのかイメージがついていませんでしたが、インタビューを通して、国連職員を目指すようになった背景や学生時代のお話、当時から持っていた問題意識をお話しいただいて、国連職員の方々を身近に感じました。また、僕たちのような若者の力にも注目してくださり、若者世代も大切にされていると感じました。さらに、記事を通して感じたことなのですが、身近なトピックや、心の持ちように関する意見や考えを持っている若者が多い印象を受けました。記事「心の水やり」などがその例です。僕もそういう記事は好きですが、こういう内容の投稿は、SNSでは投稿しづらいのかもしれないですね。

 

 Q.VoYJに参加して変化したことはありますか?

 (I):

読み手に伝わるように文章を書く能力が養われたと思います。編集部の活動は、文章をたくさん読んで、表記を統一したり、略語の使い方など文章を細かく見ていくことで、より読み手に伝わるようにしていくことですが、それは文章を書く上で、重要な能力だと感じています。ホームページ作成にかかわる専門知識を学んだり、専門ソフトを使えるようになったり、写真を撮る技術などが新たに身についたメンバーもいます。

M):

事務局メンバーが変化したように感じます。立ち上げ以降、加入してくれた後輩メンバーがそれぞれ一人でできることが増えていくのを見て、とても嬉しいです。当初は、人から言われてから作業を始めていたメンバーが、自発的に意見を言い、行動するようになるなど、各メンバーでできることが増えていき、苦手な分野や得意な分野も明確になって、さらにメンバー間の協力関係が強まったと感じます。

また、運営部に限って話すと、裏方作業が多く、成果が目に見えないものに取り組むことが多いです。ですから、目に見えるものだけがすべてではないということが分かりましたし、自分が今している仕事も、見えないところで誰かが支えてくれたおかげでできたものかもしれないと思うようなりました。いろんな人の想いや努力が積み重なって一つの記事が出来上がるように、見えないところへ想像力を働かせることは、今後の役に立つのではないかと思います。

(見えないところへ想像力を働かせる経験は今後の役に立つと語る町田さん)

すべてのユースが秘めた想いを気軽に社会に伝え、想いを受け取り、繋がる場。

Q.先日のUNICEF東京事務所、日本ユニセフ協会、VoYJ事務局が集まった全体会議で、今後目指すVoYJのあり方として、「すべてのユースが秘めた想いを気軽に社会に伝える場。ユースが想いを受け取る場。ユース同士が繋がる場。」とお話しされていましたね。

        (I):

「すべてのユースが秘めた想いを気軽に社会に伝える場。ユースが想いを受け取る場。ユース同士が繋がる場。」本当にこの言葉通りだと思います。

M):

VoYJをスタートした時からもこの想いはありました。そのなかでも、持続可能な開発目標(SDGs)の「誰一人取り残さない」という視点にもあるように、僕たちがまだ気づいていない秘められた声、サイレント・マジョリティー/マイノリティー(声高に意見を述べることはしない多くの人々/何かしらの理由で意見を積極的に発信できない少数の人々)の抱える想いに、最近はよりフォーカスしています。

I):

どんなに小さな声であっても拾い上げ、発信し、共有しできるように、「すべての」ユースというところに、もっと貪欲に取り組んでいきたいという想いが強まっています。

Q.これまでも東京だけでなく日本全国の若者たちの声を拾い上げるため、各県を駅伝形式でバトンをつなぎ記事を書いてもらう全国駅伝企画や、オフライン・イベントを開催するなど、様々な取り組みを行ってきましたが、今後のVoYJの活動に関して聞かせてください。

I):

今後は一層、地方の若者にも届くようにしたいです。事務局メンバーには地方出身の都内の大学に通う学生がいますが、現在のライター/読者層はまだまだ東京近辺の若者が多く、地方の学生に情報が十分に届いていないという現状があります。ですから、情報が届きにくい場所であっても、オンラインの特性を生かして、地方の人にも届くような企画を考えていきたいです。この1年間は団体としての土台を固める時期でもあったので、今後は外に発信していくことに力を入れていきたいです。

M):

設立してからもうすぐ1年が経つので、そのタイミングでUNICEF東京事務所、日本ユニセフ協会の皆さんとコラボレーションして、大きなイベントをできたらと考えています。僕たちがまだ気づけていない層や拾えていない声がまだたくさんあると思うので、そういう若者にも届くようなイベントをしていきたいと考えています。

I):

新メンバーが入って、各事業部のリーダーが交代します。すでに新しいメンバーの加入によって、新鮮な意見が入ってきています。そのような新しい意見を取り入れながら、いい意味で団体を刷新していってほしい。どこか凝り固まったところがあるなら、壊していって、今の若い後輩メンバーでの手で、更にユースらしい団体にしてほしいです。

M):

すべてのユースの秘めた想いにアプローチできるように、まずは事務局内のメンバー同士で人の意見を聞き取る姿勢、拾い上げようとする姿勢を忘れないでほしいとも思います。

(町田さん(左)と飯山さん(右))

 

UNICEF NY本部が運営するVoices of Youthは、1995年にUNICEFの若者に対するエンパワーメントの一環として、若者による若者のためのオンライン・プラットフォームとして立ち上がり、200カ国以上の若者が彼ら目線の意見や想いを発信し、読者を感化し、また他の若者の記事を読み感化されています。VoYJにも都内以外の各地方から記事を投稿するライターもいたり、海外から日本語の記事を書いてくれるライターもいるなど、活動の規模も広がっています。すべての若者の声に耳を傾け、その声が埋もれないよう、彼らの自己表現能力を若者同士で継続的に切磋琢磨しあうことは、彼らの自己実現の達成に繋がりますが、同時に、多くの課題にも向き合うことになります。インタビューからも、常日頃から様々な問題や苦悩に直面しながらも、日本ユニセフ協会やUNICEF東京事務所のサポートを得つつ、VoYJのビジョンに立ち戻り、VoYJがすべての若者にとって自由に、そして安全に意見を伝え、受け取る場であるよう心がけていることがわかりました。飯山さん、町田さん、お話頂きありがとうございました!

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